気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

アフリカソーシャルベンチャー体験記

スタンフォード26-29週目:逃げる自分をつかまえる

" data-en-clipboard="true">ECO-SEIという夏休みに自由研究するためのフェローシップに合格した。これで、夏休みにインターンで生活費を稼ぐ不安から多少は解放される。ありがたい。 " data-en-clipboard="true">あとは、大学院3年目になるかもしれない、環…

スタンフォード17-25週目:変えること、変えないこと

1月・2月の振り返り 1月末はKnight Hennessy Scholarのリトリートで、Santa Cruzにあるリゾートにいた。 今回は、直近数年のCohortが集まる形で、2泊3日にわたって語りつくす。 いつもながら、刺激的だし、全身全霊をぶつける形だった。冬休みに考えていた…

258-259週目:Komaza最後の日に思うこと

とうとうこの日がやってきてしまった。 始まりがあれば終わりがあるのは、世の常なのに、どうしても実感できない。 毎日の延長に明日があり、今日の頑張りが明日の仕事に繋がっていく実感を持って仕事をしてきた5年間が、今終わろうとしている。 「明日の心…

255-257週目:ありがとう、ケニア!

ついにケニアから日本へ帰国した。Komazaでの仕事は入学ギリギリまで続くし、ビザなどもあってほとんど自由時間はない。帰国早々に寝込んでしまって、おかゆしか食べずに仕事と留学準備をしているという状況なので、なんというか毎度ギリギリである笑 とはい…

254週目:A Note to Myself

スタンフォード進学のリリースを出した。 tombear1991.hatenadiary.com 数日のうちにTwitterのフォロワーが2,500人ちかく増えて、インタビューの依頼が来たり、メッセージが各所から届いたり、正直驚いた。 リリースは事後的なものでしかないものなので、努…

Knight Hennessy Scholarとしてスタンフォードに行きます

今年の秋からKnight Hennessy Scholarとしてスタンフォード大学の経営大学院に進学することになりました。 学生時代に教育NPOで活動して以来、一貫して社会的インパクトとビジネスの結節点を模索してきました。 社会人になってからはインパクト投資をテーマ…

252-253週目:思えば遠くに来たものだ

思えば遠くに来たものだ。 留学したときも、日本に帰国して就職したときも、ケニアで仕事をしているときも、出張で飛び回っているときも、ふとした瞬間に自分が今どこで何をしているのかわからなくなる。 直感的に行動してきただけなのに、目指したわけでも…

251週目:社会への参画について

安倍元首相の暗殺という衝撃的な事件があって、心の中にぽっかりと穴があいたような、形容しがたい違和感と無意識に戦っている。疲れた。 政治的信条に基づくテロルではないとしても、こうした事件は時代の空気の象徴となって、うねりを作っていってしまう。…

249-250週目:ケニア初となるSawmillのオープニング、ファイナンスの意味

今週は、会社を上げて取り組んできた、ケニア初・東アフリカ屈指となるOl Kalou製材工場の落成式があった。 ケニア政府からはChief Conserverter in Forestryを始め高官が参加し、投資家からは三井物産の森林事業チームの皆様とサステナブル領域に特化したア…

246-248週目:ありのままで挑む

専門性に関わる仕事をするからには、自分の領域できちんと準備をして、重要な局面に臨みたい。自分の知識を広め、深めて、多様な状況に最適な助言ができる存在でありたい。一方で、専門家としてのみ仕事をしたければプロフェッショナルファームにいるべきで…

ベンチャーがもたらす「成長」とその限界

自分の役割は何なのかを、自分で考え、定義し、提案し、なりきることができるのは、ベンチャーにいる大切なやりがいの一つだ。 「どんな仕事をしているんですか?」と聞かれて、毎月・毎四半期・毎年違う答えをしているから、5年近く今の仕事を続けられてい…

244-245週目:ケニヤッタ大統領との対面

先週のハイライトは、コロナ禍でオンライン化していた、ナイロビでの投資家(LP)総会に招かれて、2年以上ぶりに複数の投資家と同時に交流するクローズドなセッション。 2年前、テーマはソーシャルイノベーションやリープフロッグだった記憶があるが、今年は…

242-243週目:自然体で仕事をする

仕事は緊張感を伴うもので、出来る限りの準備をして臨みたいと思っている。 可能性を考えつくして、万全の備えをしてなお、想定外のことは起きる。 自分の実力相応の仕事をしていれば、不安はないかもしれないが、コンフォートゾーンから抜け出すことは出来…

ソーシャルベンチャーにおけるフェアネスの議論

ソーシャルベンチャーにおける財務も、基本的には普通のスタートアップとは変わらない。 出資者である株主がいて、事業を経営するマネジメントがいて、日々のオペレーションを回すチームがいて、サービスを受けるお客様(ソーシャルベンチャーであれば往々に…

241週目:ロンドン出張

先週末からロンドンに出張していた。 前回ヨーロッパに来たのはコロナで国境が封鎖される直前だったのを思うと、空港でも一切コロナ関係のチェックがなく、街中に出れば誰もマスクをしていないロンドンは、かえって異様な印象だった。 投資家面談に加えて今…

235-240週目

4月は全社がかりの大きなイベントの企画をしたり、事業戦略周りの仕事をしたりしている間に、飛び去って行った。 ベンチャーではジェネラリスト的な仕事を求められることが多い。 自分にとってはファイナンスは専門領域というよりは物の見方であり、考え方と…

231-234週目:チームが変わるとき、会社が変わるとき

多忙をブログ更新をサボる理由にしてはいけないと思いつつも、しっかりサボってしまった。。。 チームのオフサイトや新しい案件の立ち上げ、既存案件のボトルネック解消など、挙げればきりがない。 何より、チーム単位でまとまった優先順位のアップデートを…

参謀の道のり:Strategist, Trusted Advisor, Partner

Komazaに来てから、5年弱、起業家だけを上司にして仕事をしてきた。 来たばかりの頃は、無名の日本企業出身というハンディキャップを埋めるために、必死になって自分の能力を証明しようとしていた。 そこから案件を積み重ねて、徐々に関係性が成熟してきたの…

バトンを渡す

色々な人にバトンを渡されて、ここまでやってきた。 生まれながらに渡されたバトンもあれば、人生の道すがら渡されたバトンもある。 とても抱えきれない重さのバトンもあれば、持っているだけでどこへでも行ける気がするバトンもある。 さりげなく手渡された…

不可能に挑む

挑戦するとは、どういうことなのだろうか、と考えることがある。 自分の限界を超えるという意味だったり、失敗するかもしれない恐怖を振り切るという意味だったり、使う人によって意外と定義が違う言葉のような気がする。 自分のブログを読み返してみても、…

229-230週目:ベンチャーの日常業務における成功と失敗という幻想

ベンチャーの日常業務における成功と失敗の不確実性について考えていた。 ベンチャーの事業としての成功は、産業や社会へのインパクトだったり、プロダクトの普及だったり、教科書的には利益と株主への価値観減だったりと、大枠として既に議論されていて、ス…

フライデーナイト理論

社会人になりたてで「自分はああなりたい、こんな仕事ができるようになりたい」などと仲間と血気盛んに議論していたころのこと。 研究、ボランティア、インターン、学生のうちは色々なことに関心を持つ人たちが、どうして社会に出て年月がたつと、あんなに熱…

228週目:パロアルト出張②

今週はいくつか重要な仕事をしていた。 コロナですっかりオンラインベースの仕事に慣れてしまっていたが、改めて対面でのコミュニケーションの重要性を認識する。 アジェンダを組み、論考を加え、情報共有・オープンな議論・意思決定の区別をつけて、オンラ…

227週目:パロアルト出張

2年ぶりの海外出張にやってきている。 サンフランシスコ空港はガラガラだし、数年前まではいつも満室だったホテルもディスカウント料金で泊まれている。 ホテルの一室で黙々とアジェンダのWordとPPTを書いている。日本を離れると、気持ちのスイッチも自然と…

225-226週目:戦線復帰

一足遅れの休暇を切り上げて、仕事に戻ってきた。 一年前は、必死になってチームの構想をまとめたり、プロジェクトの原本となるドキュメントを書いて、メンバーをオンボードしていた。 今年は打って変わって、メンバー各人がそれぞれ考えてきた計画をピッチ…

2021年「飛躍と準備の年」から2022年「而立の年」へ

2021年「飛躍と準備の年」の振り返り 2021年は、人生で一番と言っていいくらい忙しい1年になりました。 仕事の幅と自由度が増え、チームが大きくなり、課題は複雑になり、という状況で、チームメンバーの猛烈な成長に負けないように自分をストレッチした一年…

何のために働くのか

30代に突入して、周囲の友人たちが世に言うところの「落ち着き」を持ってきた。 寝食を忘れて馬車馬のように働くことが求められたフェーズが終わり、下積みを活かして慣れないながらもマネジメントとして責任を担うようになる。家族ができたり、趣味に向ける…

224週目:考えてみること

生まれてから今に至るまで最大の勇気をふりしぼってメールに「休暇中」の自動返信を設定して2週間目。 去年の振り返りと今年の目標設定という初歩的なタスクが全く手につかないままでいる。 帰国中は予定を詰め込むのが鉄則だが、今回は別。 頭がまったく雑…

223週目:金沢

" data-en-clipboard="true">新年にようやく公私ともに用事が片付いたので、思い切って旅行に出かけた。 " data-en-clipboard="true">行き当たりばったりの旅は、学生時代のバックパック旅行から好きで、コロナ禍でできなかったことの一つ。 " data-en-clipb…

222週目:新年第一週目

年末年始、いつもなら一年の振り返りをして、新年の目標設定をする。 今年はまだ年末からいっぱいいっぱいになってしまっている。 仕事の面でも野心的に取り組んだし、コロナ禍で外部との接点が減る分フェローシップなど複数同時進行で参加した。 クリスマス…