気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

159-160週目:農林業における財務戦略の役割

「どんな仕事やってるの?」と家族やら同期やらいろんな人から聞かれる。スタートアップの財務・戦略と答えることが多かったものの、最近自分がやっているのは事業の経済性を高めることなんだと思うようになった。 林業は、プランテーションのように大規模土…

158週目:仕事の転換点

色々と行き詰っていた一週間。 ベンチャーにおけるプロジェクトの性質は作っては手放し、作っては手放し、でありとりわけ戦略系の案件をプロジェクトベースで扱うと、日常のオペレーションという枠組みがほとんど存在しない中で、リソースを機動的に配分して…

事業における身体性

卓越した投資家・経営者と優れた投資家・経営者の違いは何か、という問いをこの15年くらい考えている。 事業を理解して、適切な判断を下していくためには、日常生活においいても常に事業とつなげて考える必要がある。 経営者や投資家の自伝などで、ふとした…

157週目:インプットの週

週の始まりまでKilifiで過ごし、チームとの面談をして火曜日にナイロビに戻ってくる。 オンラインでの仕事、決してできないわけではないのだけれど、非言語のコミュニケーション含め、1-on-1の質は対面の方が圧倒的に高いのを実感する。 問題解決に限れば音…

新興国スタートアップの財務を通じて学んだこと

Evernoteの整理をしてきたら、今年の3月ごろにコロナ禍の直撃を受けつつ、資金調達のクロージングに悪戦苦闘していた時期のメモが出てきたので、紹介してみたい。 結果的にアフリカの農林業系スタートアップとしては最大規模のSeries Bを調達できたものの、…

156週目:チームのコンピテンシーとは何か?

ケニアに戻って2週目はKilifiで過ごす。 一時はナイロビに完全移行することになっていたチームもコロナで全員Klifiにとどまっているので、2か月ぶりのFace to Faceでの仕事をする。 資金調達の終盤戦であった2020年は、基本的には猛烈な圧力の下でチーム一丸…

新興国のスタートアップが失敗する15のパターン

新興国でプレーするなら、まず現地で仕事をしてみることを勧めている。 日本での就職相談やキャリア相談とは違って、ケニアを始めアフリカは環境の変化が激しいし速い。 なので、1万キロ離れた日本にまして日本語で情報が伝わるころには、状況が変わっている…