気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

書き続けること、行動すること

" data-en-clipboard="true">リーダーは語り続けなければならない、とその昔ソーシャルアントレプレナーシップの授業で習った。 " data-en-clipboard="true">リーダーになれるかはわかっていなかったけれど、私的な文章を書き続けて10年以上になる。 ときに…

2022年「而立の年」から、2023年「Black Outの年」へ

2022年「而立の年」の振り返り " data-en-clipboard="true">2022年は、自分の人生にとって大きな転換点となりました。 20代の熱量の集大成とも呼べるKomazaでの仕事を終え、スタンフォード大学経営大学院に進学したことで、様々なことが一変しました。 年初…

原民喜「鎮魂歌」

世界中から学生が集まる場所で、戦争と平和や、倫理の話になった。流血の有無にかかわらず、人々の苦しみや記憶と向き合い続けることは、リーダーに求められる普遍的な資質だと思う。過去に囚われては前に進めず、未来だけを語っても軽々しく感じられてしま…

スタンフォード12-16週目:MBA1学期目のクラスのまとめと振り返り

最初の学期は、全科目必修。とはいえ、Finance、Accounting、OSMの3科目は、経験に応じてBase/Accelerated/Advancedを選択していく形だったので、多少の自由は効く。 学期の始まりに、好奇心とFear of Missing Outに引っ張られて上級クラスを取りすぎてしま…

大馬鹿になれるか、という問い

僕がここにいるのは、新しいことをしたいと思ったからだ。 全力で走り抜けた20代で集めてきた経験や理解、感情を、一度バラバラにして、ゼロから組みなおしていくために、あえて今の環境に身を置いている。 バラバラにするとき、自分が当たり前にしてきたこ…

非線形的な変化をもたらすもの

全体の戦局なり結果が見えない時に、注目すべきははやり次の一手であろう。 本当は、だれしもが未来に対して確証を持って次の一手を決めたいと思っている。 だが、実際には、確証を持てる意思決定など、ほとんど存在しないし、最も価値のある意思決定は不確…

スタンフォード9‐11週目:器を問い直す時期

人は、別人のように生まれ変わることができるのだろうか。 学生という身分は、特別な時間だ。何をしてもよいし、何をしなくてもよい。 それまでの自分を白紙にしてもよいし、それまでの自分のゲームプラン通りに進めてもよい。 器を広げるべきか、得手に帆を…

スタンフォード8週目:優先順位、トレードオフ、パラドクス

中間試験とプロジェクト スタンフォードのMBAというと学内では飲み会ばっかりやっているChillなイメージがあるのだが、最初の学期は思いのほか忙しい。 理由は3つで、 ①最初の学期はクラスの数が多い(8クラスくらい) ②難易度が難しいクラスになるとそれな…

スタンフォード5-7週目:考えていること

考え事をするために大学院にやってきた。 まさにそれをやっている。MBAにはActivityを求めてくる人と、Meditationを求めてくる人とがいて、僕はおそらく後者なのだろう。 カオスに身を浸す ビジネスパーソンとしての振り返りと膨大な量の新しい知識の吸収は…

スタンフォード3-4週目:

オリエンテーションから授業が始まり、あっという間に過ぎていく。 同時に延々と続くソーシャルの疲れも出てきて、気持ちもそれなりに動く。 とにかく慣れるまでは、辛抱強く流れに身を任せないといけない。 決めるタイミングはすぐに来るので、それまではす…

スタンフォード1-2週目:

日本での短い滞在を終えて、カリフォルニアにやってきた。 ホテルに一泊して体を休め、翌日からはMBAプログラムが始まる前の学生有志の旅行(Trip)で、タホに向かう。 MBAに行く学生は6月末か7月末には仕事を辞めて、夏の間は南米やアジア、ヨーロッパで旅…

258-259週目:Komaza最後の日に思うこと

とうとうこの日がやってきてしまった。 始まりがあれば終わりがあるのは、世の常なのに、どうしても実感できない。 毎日の延長に明日があり、今日の頑張りが明日の仕事に繋がっていく実感を持って仕事をしてきた5年間が、今終わろうとしている。 「明日の心…

255-257週目:ありがとう、ケニア!

ついにケニアから日本へ帰国した。Komazaでの仕事は入学ギリギリまで続くし、ビザなどもあってほとんど自由時間はない。帰国早々に寝込んでしまって、おかゆしか食べずに仕事と留学準備をしているという状況なので、なんというか毎度ギリギリである笑 とはい…

254週目:A Note to Myself

スタンフォード進学のリリースを出した。 tombear1991.hatenadiary.com 数日のうちにTwitterのフォロワーが2,500人ちかく増えて、インタビューの依頼が来たり、メッセージが各所から届いたり、正直驚いた。 リリースは事後的なものでしかないものなので、努…

Knight Hennessy Scholarとしてスタンフォードに行きます

今年の秋からKnight Hennessy Scholarとしてスタンフォード大学の経営大学院に進学することになりました。 学生時代に教育NPOで活動して以来、一貫して社会的インパクトとビジネスの結節点を模索してきました。 社会人になってからはインパクト投資をテーマ…

252-253週目:思えば遠くに来たものだ

思えば遠くに来たものだ。 留学したときも、日本に帰国して就職したときも、ケニアで仕事をしているときも、出張で飛び回っているときも、ふとした瞬間に自分が今どこで何をしているのかわからなくなる。 直感的に行動してきただけなのに、目指したわけでも…

251週目:社会への参画について

安倍元首相の暗殺という衝撃的な事件があって、心の中にぽっかりと穴があいたような、形容しがたい違和感と無意識に戦っている。疲れた。 政治的信条に基づくテロルではないとしても、こうした事件は時代の空気の象徴となって、うねりを作っていってしまう。…

249-250週目:ケニア初となるSawmillのオープニング、ファイナンスの意味

今週は、会社を上げて取り組んできた、ケニア初・東アフリカ屈指となるOl Kalou製材工場の落成式があった。 ケニア政府からはChief Conserverter in Forestryを始め高官が参加し、投資家からは三井物産の森林事業チームの皆様とサステナブル領域に特化したア…

246-248週目:ありのままで挑む

専門性に関わる仕事をするからには、自分の領域できちんと準備をして、重要な局面に臨みたい。自分の知識を広め、深めて、多様な状況に最適な助言ができる存在でありたい。一方で、専門家としてのみ仕事をしたければプロフェッショナルファームにいるべきで…

ベンチャーがもたらす「成長」とその限界

自分の役割は何なのかを、自分で考え、定義し、提案し、なりきることができるのは、ベンチャーにいる大切なやりがいの一つだ。 「どんな仕事をしているんですか?」と聞かれて、毎月・毎四半期・毎年違う答えをしているから、5年近く今の仕事を続けられてい…

244-245週目:ケニヤッタ大統領との対面

先週のハイライトは、コロナ禍でオンライン化していた、ナイロビでの投資家(LP)総会に招かれて、2年以上ぶりに複数の投資家と同時に交流するクローズドなセッション。 2年前、テーマはソーシャルイノベーションやリープフロッグだった記憶があるが、今年は…

242-243週目:自然体で仕事をする

仕事は緊張感を伴うもので、出来る限りの準備をして臨みたいと思っている。 可能性を考えつくして、万全の備えをしてなお、想定外のことは起きる。 自分の実力相応の仕事をしていれば、不安はないかもしれないが、コンフォートゾーンから抜け出すことは出来…

ソーシャルベンチャーにおけるフェアネスの議論

ソーシャルベンチャーにおける財務も、基本的には普通のスタートアップとは変わらない。 出資者である株主がいて、事業を経営するマネジメントがいて、日々のオペレーションを回すチームがいて、サービスを受けるお客様(ソーシャルベンチャーであれば往々に…

241週目:ロンドン出張

先週末からロンドンに出張していた。 前回ヨーロッパに来たのはコロナで国境が封鎖される直前だったのを思うと、空港でも一切コロナ関係のチェックがなく、街中に出れば誰もマスクをしていないロンドンは、かえって異様な印象だった。 投資家面談に加えて今…

235-240週目

4月は全社がかりの大きなイベントの企画をしたり、事業戦略周りの仕事をしたりしている間に、飛び去って行った。 ベンチャーではジェネラリスト的な仕事を求められることが多い。 自分にとってはファイナンスは専門領域というよりは物の見方であり、考え方と…

231-234週目:チームが変わるとき、会社が変わるとき

多忙をブログ更新をサボる理由にしてはいけないと思いつつも、しっかりサボってしまった。。。 チームのオフサイトや新しい案件の立ち上げ、既存案件のボトルネック解消など、挙げればきりがない。 何より、チーム単位でまとまった優先順位のアップデートを…

参謀の道のり:Strategist, Trusted Advisor, Partner

Komazaに来てから、5年弱、起業家だけを上司にして仕事をしてきた。 来たばかりの頃は、無名の日本企業出身というハンディキャップを埋めるために、必死になって自分の能力を証明しようとしていた。 そこから案件を積み重ねて、徐々に関係性が成熟してきたの…

バトンを渡す

色々な人にバトンを渡されて、ここまでやってきた。 生まれながらに渡されたバトンもあれば、人生の道すがら渡されたバトンもある。 とても抱えきれない重さのバトンもあれば、持っているだけでどこへでも行ける気がするバトンもある。 さりげなく手渡された…

不可能に挑む

挑戦するとは、どういうことなのだろうか、と考えることがある。 自分の限界を超えるという意味だったり、失敗するかもしれない恐怖を振り切るという意味だったり、使う人によって意外と定義が違う言葉のような気がする。 自分のブログを読み返してみても、…

229-230週目:ベンチャーの日常業務における成功と失敗という幻想

ベンチャーの日常業務における成功と失敗の不確実性について考えていた。 ベンチャーの事業としての成功は、産業や社会へのインパクトだったり、プロダクトの普及だったり、教科書的には利益と株主への価値観減だったりと、大枠として既に議論されていて、ス…