ケニアスタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza 161-163週目:町火消からの脱却

この2週間をほぼKilifiにいるチームと過ごして、週末にナイロビに戻り、月曜日にミーティングをしてまたKilifi。 当初は数週間おきに拠点を行き来する予定が、突発的なイベントですっかり振り回されている。 Kilifiはすっかり夏らしくなってきて、それなりに…

159-160週目:農林業における財務戦略の役割

「どんな仕事やってるの?」と家族やら同期やらいろんな人から聞かれる。スタートアップの財務・戦略と答えることが多かったものの、最近自分がやっているのは事業の経済性を高めることなんだと思うようになった。 林業は、プランテーションのように大規模土…

158週目:仕事の転換点

色々と行き詰っていた一週間。 ベンチャーにおけるプロジェクトの性質は作っては手放し、作っては手放し、でありとりわけ戦略系の案件をプロジェクトベースで扱うと、日常のオペレーションという枠組みがほとんど存在しない中で、リソースを機動的に配分して…

事業における身体性

卓越した投資家・経営者と優れた投資家・経営者の違いは何か、という問いをこの15年くらい考えている。 事業を理解して、適切な判断を下していくためには、日常生活においいても常に事業とつなげて考える必要がある。 経営者や投資家の自伝などで、ふとした…

157週目:インプットの週

週の始まりまでKilifiで過ごし、チームとの面談をして火曜日にナイロビに戻ってくる。 オンラインでの仕事、決してできないわけではないのだけれど、非言語のコミュニケーション含め、1-on-1の質は対面の方が圧倒的に高いのを実感する。 問題解決に限れば音…

新興国スタートアップの財務を通じて学んだこと

Evernoteの整理をしてきたら、今年の3月ごろにコロナ禍の直撃を受けつつ、資金調達のクロージングに悪戦苦闘していた時期のメモが出てきたので、紹介してみたい。 結果的にアフリカの農林業系スタートアップとしては最大規模のSeries Bを調達できたものの、…

156週目:チームのコンピテンシーとは何か?

ケニアに戻って2週目はKilifiで過ごす。 一時はナイロビに完全移行することになっていたチームもコロナで全員Klifiにとどまっているので、2か月ぶりのFace to Faceでの仕事をする。 資金調達の終盤戦であった2020年は、基本的には猛烈な圧力の下でチーム一丸…

新興国のスタートアップが失敗する15のパターン

新興国でプレーするなら、まず現地で仕事をしてみることを勧めている。 日本での就職相談やキャリア相談とは違って、ケニアを始めアフリカは環境の変化が激しいし速い。 なので、1万キロ離れた日本にまして日本語で情報が伝わるころには、状況が変わっている…

155週目:4年目のはじまり

月曜日に日本からケニアに戻ってきた。 カタール航空のフライトは、接続フライトがキャンセルになり、31時間の長時間フライト。 飛行機はそれなりに混んでいて、8月に出国した時から比べると少しは戻っている気がするものの、カフェやベンチを探すのも苦労し…

藤沢武夫「松明は自分の手で」

「企業の中には、前を行くもののの灯りを頼りに、ついてゆく行き方をする会社もある。しかし、たとえ小さい松明であろうと、ホンダは自分でつくった松明を自分の手で掲げて、前の人たちには関係なく好きな道を歩んでいく企業とする」という言葉には、ベンチ…

152-154週目:日本→ケニア

ようやく仕事の調子が戻りつつある。 調子に乗って無茶をすると、その場は何とかなっても回復に時間がかかると新卒の上司に注意されたのを今更思い出す。 Do What It Takesが信条なので、経験、体調管理と体力づくりで、キャパシティを広げないといけない。 …

Environmental Finance誌が選ぶImpact Investment of the Yearを受賞しました

グリーンファイナンスや、カーボン市場、ESG投資などの記事で知られる業界紙、Environmental Finance誌が選ぶ、Impact Awards 2020でKomazaのSeries Bが”Impact Investment of the Year”に選ばれました。 世界最大の森林保護NGOであるConservation Internati…

"Scent of a Woman," "The Majestic,"「怒り」など

Series Bが終わってから数週間、深夜の電話会議がなくなった時間を利用して映画を観ていた。 アマゾンのレビューを見比べたり、知り合いにオススメを聞いたりしては、気に入った作品を観ていて、せっかくなので、簡単なレビューを書いてみる。 「Ford vs. Fe…

149-151週目:Convictionを生み出す過程

自分は今、転換点いるという感覚がぼんやりと続いている。Series Bのクロージングを終えて、2週間休暇を取った。 自主隔離で外に出られないのもあって、いままでにないくらい空白の時間を過ごした。本を読んだり、NHKのプロフェッショナルを観たり、映画を流…

148週目:休暇

燃え尽きたので、休暇のため日本に帰ってきた。 ともかく2週間は外出を控えていることもあり、一晩ゆっくり寝たらキツキツの予定をこなす毎度の一時帰国とは打って変わって、時間を持て余している。 人と会ってインスピレーションをもらうのも大切だけれど、…

147週目:キリフィ・チームとの再会

今週は2月から戻っていないKilifiでチームと再会。 ファンドレイズのための出張に、DDのためのSite Visitsで飛び回っており、ひと段落するところでCOVID19でケニア国内の移動が禁止されてしまった。 さらには、ケニア国内でも僻地中の僻地であるはずの人口5…

146週目:え、そんなに色々重なるんですか?

資金調達のブログも書いて一安心していたら、意外と面白いイベント続出の1週間だったので、思い出として書いておく。 今週は休暇で数日間はまとめてリラックスする予定だった。 チームの予定も溜まっていた仕事も事前にやりくりして、「よし休暇だ!」と意気…

144-145週目:シリーズBを調達しました

財務責任者をしているKomazaがアフリカのベンチャーとして最大規模となる30億円(28百万ドル)のシリーズBを調達しました。 アフリカにおけるベンチャー企業の資金調達としては、インパクト投資、環境投資、森林投資、零細農家プラットフォームなど様々な分…

142-143週目:新興国xソーシャルベンチャーの仕事で大切にしている3箇条

この2週間、冗談抜きで人生で最も大変な2週間だったのだけれど、不思議と心が軽い。 前回のブログでも書いた通り、この困難こそが僕が待ち望んできた試練だからだと思う。 試練を乗り越えた結果として、事業が次のフェーズに行ったり、不可能と言われたこと…

140-141週目:なぜこの仕事をしているのか

数年かけて取り組んできた仕事がようやく日の目を見ようとしている。 最後の勝負というと大げさかもしれないけれど、ぎりぎりのところで踏ん張る生活がこの2-3週間で続いている。 前回こういう感じになったのは、卒論の追い込みの時ぐらいで、その時のブロ…

140週目:Global Landscape Forum(GLF)登壇

今週は、LandscapeやConservation周りの国際カンファレンスGlobal Landscape Forumが開催された。 もともとはBonnで行われるはずだったのが、COVID19の影響もあって、全セッションがデジタル開催。 Climate Policy Initiativeのパネルで、農家とファイナンス…

続山月記

高校生の時に読んで特に印象深かった文学作品に、教科書にも乗っている中島敦の「山月記」があります。 成績優秀で将来を嘱望されたこともある主人公が、自己に執着するあまり、最後は虎になってしまうという物語。 自分という存在に悩む多感な時期に読んだ…

137-139週目:

自宅勤務をしていると、生活がすべて内面で完結してしまうので、本当にブログに書くことがない(言い訳) 毎週末、一応パソコンに向かって、何を書こうか考えるのだけれど、やっぱり思いつかない(言い訳) そうこうしていると、仕事のことを思い出して、つ…

136週目:ディールモーメンタムの身体的理解

ディールモーメンタムは、スタートアップにおいては大切な概念だ。 社内プロジェクトを多少の困難に負けずに推進しきるためには、完璧さよりも8020でやり切るモーメンタムが必須だし、ファンドレイズはじめとする対外営業ではスタートアップならではのハプニ…

135週目:2020年読んで良かった本(第一四半期編)

GWで読むオススメの本を紹介してほしいと質問箱に何件もリクエストを頂いたので、今年に入って読んだ本でとくに面白かった本を紹介します! ※本棚の写真はイメージ(願望)です。。。Photo by Alfons Morales on Unsplash 1. 「高橋是清自伝」 日本人初の…

133-134週目:巣ごもり対応@ナイロビ

巣ごもり生活も一か月が経とうとしている。 この週末にちょうど政府チャーター便があったのだけれど、チームの仕事と時差、そしてケニアに戻れる可能性を色々考慮して、ケニアに残ることにした。 JICAや日本企業駐在員の方などは、仕事そのものがストップし…

COVID19後のインパクト投資:アフリカベンチャーから見た世界

COVID-19の流行で世界が活動を急停止してから、1か月半が経った。3月中旬のようなパニックはないものの、完全な収束までは2年かかるとのIMFの発表もあり、長期的に経済のあり方が一変することは間違いない。アフリカのスタートアップも社会の混乱で直撃を受…

132週目:イースター

WFHも長くなってきて、本格的にブログに書けるネタがなくなってきた。 淡々と仕事をする。ペースを守って、運動をし料理をし気分転換をし続ける。 先週の日曜日に、ナイロビや沿岸州など感染が確認されている地域が大統領令によって封鎖。 ナイロビは発表の4…

「風立ちぬ」と堀越二郎「零戦」

海外在住者の特権であるNetflixジブリに待望の「風立ちぬ」が登場して、感銘を受けて衝動買いしてしまった一冊。 映画を見たのは大学卒業まじかで、ファイナンスやら戦略やら、外交やら、社会の先端を行く技術に大いなる期待を膨らませて、それを自分の将来…

131週目:COVID19検査に呼び出される

今週は、ホテル軟禁が終わってナイロビでの生活を本格始動させた。 同居人はアフリカのスタートアップやらPEファンドやら、Kilifiでは他社のプロフェッショナルと日常接点が薄かったこともあって、刺激的。 ただでさえ、Work from Homeでぐったりしていると…