気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

242-243週目:自然体で仕事をする

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仕事は緊張感を伴うもので、出来る限りの準備をして臨みたいと思っている。

可能性を考えつくして、万全の備えをしてなお、想定外のことは起きる。

自分の実力相応の仕事をしていれば、不安はないかもしれないが、コンフォートゾーンから抜け出すことは出来ない。

だから、ぎりぎりまで粘って考え、準備するようにしている。

 

ただ、実務的なDiligenceも閾値を超えると、不安をエネルギーに変えて頑張り続けることが、かえって自分を頑なにしたり、うまく変化に対応するのを難しくしたりする。

計画が立てられないとシナリオが多すぎて混乱する。計画があっても思い通りにいかないと気持ちが滅入る。

目の前に集中しているときこそ、外と接点を増やしたり、無限にやることがあるときにこそ、どっしり構えてみたり、あえてすべてを捕えようとしない姿勢をとるほうが、なすべくして事が進む場合も少なくない。

 

自分自身がこれまで積んできた経験と育んできた感性を信じて、あえて力を抜いてみることが、周到な計画に勝る結果を生みうるのだと感じている。

実務的な課題は実務的に解決可能である。だから、結果的に今の自分が悩む価値のある課題は、実務のみでは解決できない複雑で繊細な人の問題になってくる。

神ならぬ身で全てをコントロールしようとしても、現実は易しくない。

だから、考えて方向性を感じ取りながらも、流れに身を任せながらその場での自分の判断を信じるほうがよい。

自分の計画を信じずに、お互いが歩みつつあるプロセスを信じられるか。相手を信じられるか。相手に向き合う自分を信じられるか。

プロセスそのものに注力して、後は互いの自然体に委ねることができれば、新しい世界が見えるのではないか。そんなことを考えている。

ありのままで通用できるようにこれまで鍛錬してきたはずだ。だから、自他ともにありのままで接する勇気を持ちたい。