気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

255-257週目:ありがとう、ケニア!

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ついにケニアから日本へ帰国した。Komazaでの仕事は入学ギリギリまで続くし、ビザなどもあってほとんど自由時間はない。
帰国早々に寝込んでしまって、おかゆしか食べずに仕事と留学準備をしているという状況なので、なんというか毎度ギリギリである笑


とはいえ、ケニアでの最後の数日は、しずしずと迫りくる実感のようなものがあった。
ケニアでの4年と10か月、たくさんの思い出があって、最後の仕事も追い込みに入っている今、気持ちを整理できる状況ではない。
それでも、初めての新興国生活で、初めての東アフリカで、どぎまぎしながらナイロビの飛行場に降り立った日のことは忘れないだろう。
チームにも友人にも恵まれ、ソーシャルセクターやベンチャー、ファイナンスに携わる仲間もできた。
大変なこともあったけれど、とても充実した時間を過ごせたと思う。


ケニアに来る前の僕は、自分の想像の限界を超えるために行ったことのない国で、やったことのない仕事を強烈なプレッシャーをかけてやることで、自分のなかの地金のようなものを試せるのではないかと考えていた。
今の自分に5年前にはなかった美点や成熟が備わったのだとしたら、それはケニアという土壌に育てられ、砥石に磨かれたからだと思う。
20代の半分をケニアで過ごせたのは、とてもよかった。


スタンフォードから東アフリカに来ている学生や卒業生とも会っているのだけれど、まだまだマイノリティのようなので、渡米してからも何かかかわりを持ち続けたい。
東アフリカは、また戻ってくる気もする。
戦友たちがいて、仲間がいて、面白い事業がたくさんあるケニアは間違いなく僕のベースの一つになった。
異邦人の自分を温かく迎え、育ててくれたケニアに感謝している。Asante sana!