インパクト投資
今週も引き続き忙しい。というか、これはもはや恒常化してNew Normalなのではないかと思い始めている。 連日朝から晩までミーティングに明け暮れ、合間に作業をこなし、まとまった思考と準備を週末に。 数週間は何とかなるが、これを定常化していくには体力…
ケニアのスタートアップに限らず、成長する企業に欠かせないのが人材だ。 知り合いなどと「いいプログラマーはいないか」とか、「どこのヘッドハンターが優秀か」とかそんな話ばかりしていた時に、ふと外国人としてスタートアップに参画している自分も広い目…
卓越した投資家・経営者と優れた投資家・経営者の違いは何か、という問いをこの15年くらい考えている。 事業を理解して、適切な判断を下していくためには、日常生活においいても常に事業とつなげて考える必要がある。 経営者や投資家の自伝などで、ふとした…
Evernoteの整理をしてきたら、今年の3月ごろにコロナ禍の直撃を受けつつ、資金調達のクロージングに悪戦苦闘していた時期のメモが出てきたので、紹介してみたい。 結果的にアフリカの農林業系スタートアップとしては最大規模のSeries Bを調達できたものの、…
新興国でプレーするなら、まず現地で仕事をしてみることを勧めている。 日本での就職相談やキャリア相談とは違って、ケニアを始めアフリカは環境の変化が激しいし速い。 なので、1万キロ離れた日本にまして日本語で情報が伝わるころには、状況が変わっている…
グリーンファイナンスや、カーボン市場、ESG投資などの記事で知られる業界紙、Environmental Finance誌が選ぶ、Impact Awards 2020でKomazaのSeries Bが”Impact Investment of the Year”に選ばれました。 世界最大の森林保護NGOであるConservation Internati…
財務責任者をしているKomazaがアフリカのベンチャーとして最大規模となる30億円(28百万ドル)のシリーズBを調達しました。 アフリカにおけるベンチャー企業の資金調達としては、インパクト投資、環境投資、森林投資、零細農家プラットフォームなど様々な分…
この2週間、冗談抜きで人生で最も大変な2週間だったのだけれど、不思議と心が軽い。 前回のブログでも書いた通り、この困難こそが僕が待ち望んできた試練だからだと思う。 試練を乗り越えた結果として、事業が次のフェーズに行ったり、不可能と言われたこと…
数年かけて取り組んできた仕事がようやく日の目を見ようとしている。 最後の勝負というと大げさかもしれないけれど、ぎりぎりのところで踏ん張る生活がこの2-3週間で続いている。 前回こういう感じになったのは、卒論の追い込みの時ぐらいで、その時のブロ…
今週は、LandscapeやConservation周りの国際カンファレンスGlobal Landscape Forumが開催された。 もともとはBonnで行われるはずだったのが、COVID19の影響もあって、全セッションがデジタル開催。 Climate Policy Initiativeのパネルで、農家とファイナンス…
COVID-19の流行で世界が活動を急停止してから、1か月半が経った。3月中旬のようなパニックはないものの、完全な収束までは2年かかるとのIMFの発表もあり、長期的に経済のあり方が一変することは間違いない。アフリカのスタートアップも社会の混乱で直撃を受…
大学時代から「人のために仕事をしたい」と言っていて、戦略コンサルに行った友人と話をしたら、「Trusted Advisorになるために経営者の下で働く意味はあるのか?」というテーマで議論になった。 その時はうまく言葉にできなかったのだけれど、スタートアッ…
正月休みに「新興国でリープフロッグを実現させるものは何か?」という議論をしていて、初歩的ながら実は考えたことなかったと思うので、書いてみたい。 日本やアメリカから「社会起業」やら「ソーシャル・イノベーション」やら「スタートアップ」のお勉強を…
先週・今週とあまり本業で話せる内容がないので、新興国スタートアップを評価するうえで、考えるべき論点について述べてみたい。 一般的なビジネスDDについては専門書がたくさん出ているので、そういう本に書いてあるBox Tickingな要素をいったん忘れて、ケ…
総合商社にいた時も、今の会社でも、社内外との調整が多い役回りをしている。 毎日のようにお願いごとをしないといけない環境にいて、コミュニケーションの温度感を見ながら、想像力を駆使してやりとりする中で、うまくいくときのコツのようなものも見えてき…
新興国に限らず、なんだかプロジェクトがうまくいっていない場合に、自分で泥をかぶって手を動かして解決する場面はよくある。 状況を判断し、短い時間でどこにどう介入するかを理解する必要がある。 もちろん、理想的にはその状況をよく理解している人に話…
「バブルはどこにあり、なぜ起こり、いつ崩れるのか?」 三菱商事一年目のとき、定期開催される部会のマーケット定点観測をしていた際に、毎回部長が言っていた問いだった。 当時は、原油と船舶のバブルが激しい局面を迎えていて、 投資先や関係部署、社内外…
記念すべき、第100週目。 正直、2年前にKomaza 1週目の記事を書いたときには、ブログが続くとも、Komazaでずっと仕事をするとも思っていなかったので、なんだか不思議な感覚。 ほぼ2年間、ほぼ毎週投稿する中で、自分を振り返ったり、考えをまとめたり、感情…
またしても2週分。 欧州出張のフォローアップ以降、10以上の会話が並行して進んで、文字通り忙殺されている。 並行して、DDのためのリサーチやリーガルの整理、ドナーによる監査などを進めつつ、ナイロビへの短期出張もこなす。 いっぱい書きたいことはある…
本当に忙しかった。3週間ブログをすっぽかしたのは、Komazaに来て始めてじゃないだろうか。 前職の同期から、生存確認のメールまで来てしまった。大丈夫です。生きてます。 一週間ずつ振り返り。 まず、90週目。 この週は、月末クロージングに向けて進めてい…
今週は、大詰めになっていた森林モデリングのプロジェクトと事業の財務モデルのアップデートをオフィスにこもってやり続ける。 手を動かす部分の大半は、外部のコンサルや社内チームが実働してくれているので、自分は全体像をStreamlineしていく作業に集中す…
ブログで愚痴を書くのは、現実世界と文章の上の二重に疲れるので、基本的にやらないことにしている。 ただ、少なからず”What a misery!”とか”This is a f*cking sh*t show!"とか"Go f**k yourself"とか叫びそうになり(というか叫んでしまっている)ながらや…
今週は月曜日から水曜日までローマ出張、そこからナイロビ出張、という移動の多い一週間だった。 (FAOはムッソリーニ時代に植民地省が置かれていた建物で、目の前はチルコ・マッシモとコロッセウム、後ろにはカラカラ大浴場という絶景を眺めながら、屋上の…
いつもKomazaでお世話になっている創業初期からの投資家Jorisが、LinkedInで面白い投稿をしていた。 インパクト投資と呼ばれるアセットクラスは、2000年代から少しずつ成長が始まり、GIINの調査によると2018年には総額25兆円近いAUMを持つ一大セクターになり…
毎日新しい発見があるソーシャル・エンタープライズでのファイナンスの仕事。 最近、公共性の高い大規模なグラントを調達したので、その時の経験について書いてみたい。 ファンド関係のドキュメンテーションや子会社管理は前職で馴染みがあったものの、ドナ…
今日はお金について。 宿舎からオフィスまでは、約2キロほど。普段は片道50円ほどのバイクタクシーで通勤している。 こっちに住んでしばらくした時に出会ったジョセフという兄ちゃんをいわばお抱え的に雇っていて、早朝オフィスに向かう時はいつも彼のバ…
すっかり間が空いてしまったものの、ようやくプロジェクトがほぼ完結したので、その後の経過をご報告。 前回と前々回の投稿も参考まで。 ・木・金:水曜日のコンサルテーションが無事終了したことを受けて、残りの論点を潰しにかかる。追加のレポート読み込…
前回の記事の続編。ようやく本番の会議もひと段落ついたので、 振り返り。 金曜日:引き続き、開発銀行・ファンド、政府機関との面談。同国の政策と主要なプログラムについては把握できつつある。行き先機関のプログラムは予習するようにしているが、1−2年が…
金融や農業の分野でたまたまご縁をいただき、ある国際機関のプロジェクトにオブザーバーとして参加している。 日曜日の夜の便で現地入り、月曜日から気付けばあっという間に木曜日になってしまった。 ビジネス・金融・先進国NPOぐらいしかリテラシーない自分…
先日、Intelligenceが運営する大手転職サイトのDODAが主催する、ソーシャルセクターの転職・プロボノセミナーに参加してきた。 ついつい人助けをしたいという「善意」が先行しがちで、なおかつ本業との兼ね合いから実行が甘くなるリスクを抱えるプロボノを、…