スタンフォード3-4週目:
オリエンテーションから授業が始まり、あっという間に過ぎていく。
同時に延々と続くソーシャルの疲れも出てきて、気持ちもそれなりに動く。
とにかく慣れるまでは、辛抱強く流れに身を任せないといけない。
決めるタイミングはすぐに来るので、それまではすこし遊びが必要だ。
授業
ビジネススクールの授業が今秋から始まった。
GSBでは、最初の学期はすべて必修となっていて、クラスの選択はほぼ必要ない。
FinanceとAccounting、Information Modelingのみ習熟度や経験に応じてクラスを選択する。
セクションと呼ばれるホームルーム的なクラスが基本ユニットとなって、わいわいやっている。
リーダーシップやマネジメント、組織論などの授業も併せて行われているが、とにかく11月まではスタンフォードになれることに重きが置かれていて、クラブなどの課外活動
やリクルーティングもこの間は禁止されている。
自分は、FinanceとAccountingはAdvancedと呼ばれる既修者・経験者向けのクラスにした。
Financeは債券市場と国債という非常にタイムリーなテーマ。AccountingはIFRSを中心に不正会計などの事例をケースとした授業。
Knight Hennessy Scholar
先週の日曜日にキックオフと称して朝から夜までのセッションがあった。
まったくことなる専門分野・バックグラウンドのメンバーで何ができるのか、想像もできないし、わくわくする。
同時に、この中で自分に何ができるのだろうかと、正直に思ったりもする。
とにかく、リソースの投下具合が、ぶっとんでいる。
誰にでも会えるし、力を貸してもらえるし、資金もついてくる。
本当に恐ろしいプログラムだと思う。
さりげなく渡された本が全部著者のサイン入りだったり、スタッフの方が全員フェローの名前を初対面で覚えていたり、投入されているエネルギーとリソースが違う。
存分にやり切らねばならないのだ。
「ダーウィンは医学と神学どちらも学んでなお、行き詰まりを感じてそれまでのすべてを捨て去って新しい分野を切り拓いた。だから諸君も、これまでの経験にしばれられずに、分野を超えて自由に挑戦してほしい」というJohn Hennessyのスピーチが印象的だった。
”Take the risk, get things together, and change the world"という言葉には、シリコンバレーの数多のベンチャーを見てきたからこその、リスクの大変さと世界を変える可能性の面白さ、両方がこめられている気がする。
Just Do Itである。
(Kick-off Dayの記念レクチャーはNuroscienceからみたバイアスについて)
Doerr School of Sustainability
話題のサステナビリティスクールの開講式に出席してきた。
学長や学部長はじめ、ドナーとして業界の有名人が軒並み出席していた盛大なイベント。
自分はMBAに加えてE-IPERというダブルディグリーも考えているので、良い刺激をもらった。
ダメもとでJohn Doerrに突撃したら、Knight Hennessy Scholarなんだったらさっさと起業しろ的なポジティブなダメ出しを受けて、悠長に構えていた自分は正直面くらった。
スタンフォードになれるのも友達を作るのも大切だが、最後は何を成し遂げるかなのだ。
外国人の自分には時間も限られているし、機会も限られている。だからこそ、悔いのないようにしなくてはならないと、渡米3週間目にして早くも発破をかけられた。
(開校式は学長やJohn Doerrほか、気候変動の名だたる教授陣が集まった)
(会場の前では、Oil and Gas企業からの献金の使途について抗議デモが行われていた)