ケニアスタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

スタンフォード1-2週目:

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日本での短い滞在を終えて、カリフォルニアにやってきた。

ホテルに一泊して体を休め、翌日からはMBAプログラムが始まる前の学生有志の旅行(Trip)で、タホに向かう。

MBAに行く学生は6月末か7月末には仕事を辞めて、夏の間は南米やアジア、ヨーロッパで旅行して友達作りをする。

自分はこれまでのイベントには参加できなかったので、出遅れを取り戻すべく、タホにやってきた。

Airbnbを事前に予約して10人程度が一つの家に泊まり、エリア全体で約300人くらいの学生が集まって連日パーティーやソーシャルをする。

当初やる気だけは十分だったので、House Captainに名乗りを上げたのだが、Climate やSocial Enterpriseというテーマとは裏腹に、思いっきりAsian Onlyなメンバー構成になってしまった(今後のチーム募集は気を付けないといけない)が、それはそれでワイワイできて楽しかった。

タホでは山火事が発生していて、気候変動の勉強をしようとしている自分にとっては、象徴的なスタートとなった。

 

周りの学生は、経歴もさることながら、Type A Overachieverがとても多い。それなのに、誰も自己紹介で仕事の話をしないし、勉強の話もしない。でもどこかで緊張感はあって、みんな自分が落ちこぼれではないかというImposer Syndrome気味なのではないかと感じた。

自分の場合は、なんとなくキャリアの方向性も見えてきているので、将来への不安はさほどない。20代半ばとかで本当にキャリアの自由度がある人はいろいろな意味で大変なんだろうなと思う。

大学はパーティーしてChillすればいい、とか言っていた人が、コース選択の話になると夢中になって調べ出したり、Placement Examの勉強をしているのを見ると、やっぱりな、という気持ちになる。

みんな努力してきた人たちだし、無事にGSBにたどり着いた安堵と、これから頑張ろうという興奮とが入り混じっている。

今のタイミングでは何とも言えないけれど、スタンフォードの雰囲気として、世界で一番厳しい競争を勝ち抜いた人たちが、あとは自由にやってくれ、と言われている感覚がある。

試験にせよキャリアにせよ研究にせよ、外的な尺度での評価に徹底的にさらされた後で、本当にオリジナルな業績や仕事ができるのかを問われている。ほとんどの人は、そのまま幸せに暮らせるわけで、オリジナルにこだわりぬいて狂人のように固執した人が、本当の意味で評価されるのではないか。

まだ言葉にもできないし、スタンフォードを主語にするにも経験が足りないものの、気配としてすでに感じるものがあった。

 

火曜日にタホから戻って、そのまま寮に入る。

学部時代とは対照的で、きれいで広々とした設備(値段が違うからしょうがない笑)だ。

MBAは学部以上にソーシャルが大事だし、社会人としてのレピュテーションもあるので、ちゃんときれいにした笑

ソーシャルのイベントに参加しつつ、金曜日はオリエンテーションの一日目があった。

セクションという小グループの集まりもあり、「寿司パーティーやるぞ!」宣言を調子に乗ってしてしまった。

これも、学生の仕事だと思うので、YouTubeでのお勉強頑張りたい。

 

入学式で面白かった話

GSBには正式な「入学式」は存在しないようなのだが、オリエンテーションの最初のセッションは大講堂でディーンやアドミッションのトップがカリキュラム紹介を兼ねたスピーチをする。

備忘録的な意味も含めて、面白かった話を書いてみる。意訳とキーワードなので、正確なQuoteではない点、注意。

  • GSBの目的は、卒業後によい仕事につくためではなく、生涯にわたってよいキャリアを歩むためのツールを提供すること("prepare for carreer, no a job")。
  • MBAは、望遠鏡のようなもので自分の視野を広げ遠くを覗き見る機会。PhDは限られた範囲を細かく見極める顕微鏡のようなもの。視野を広く、遠く持ってほしい。
  • 教育というのは、違いに出会うこと(”education is about encountering difference.")。好奇心をもって様々な経験をしつつ、何事も決めつけない姿勢でいるべき(”Be curious, not judgemental")。
  • 大胆な挑戦をしよう("Strive for something great!")。
  • 2年間は、リスクをとってどんどん挑戦できる。結果として失敗したり、周囲に迷惑をかけてしまうことは仕方がない。ただ、意図したかしないかによらず、きちんと責任をとれるかどうか、誠実な対応ができるかに、オーナーシップの有無が問われる(”own actions")。
  • GSBが多様性を重視するのは、実世界と同じくらい多様な学生を集めて、彼らをリーダーとして育てれば、世界を変えることができると信じているから。
  • 優れたリーダーは自分のことを特別な存在とは思っていない。誰とでも仲良くなれて、自分の弱さを見せたり、失敗を恐れずにリスクをとったりできる。
  • 世界で最も優れた教育機関に、厳しい競争を勝ち抜いて入学した学生には、未来を変える、世界を変える可能性がある。ただ、可能性を能力に変えるのは、学生にしかできない("Turning potential into capacity")。
  • "At Stanford, you're in the heart of an ecosystem and a culture that is unlike anything else I've seen in the world. It's because people's ambitions are that much greater...[e]veryone is interested in changing the world, and they satart with the biggest of dreams...theecosystem around here is supportive of trying to help people realize those ambitions." (英国首相候補でGSB卒業生のRishi SunakのQuote)

 

こんな感じで、自分でも信じられないことに学生生活が始まった。

日々いろいろなイベントがあり、Fear of Missing Outやプレッシャーもなくはないが、好奇心をもって、何もしない時間を楽しみたい。

詰め込みまくってしまいたい衝動はあるし、能力が試される環境でゴリゴリ挑戦したい気持ちもあるが、Open Mindで新しいことを試すには、心にもスケジュールにも体力にも余裕が必要だ。

ちょっと不安になるくらいどっしり構えてみようと思う。

焦らずたゆまず、まずは慣れることを目標に、進んでいきたい。