2024年「Build, Build, Buildの年」の総括
スタンフォードでの挑戦も3年目になりました。
今年の6月にMBAのプログラムを終え、3年目はMS Climateの学位取得に向けてDoerr School of Sustainabilityに在籍しています。
修士号というと研究や就活中心の生活をイメージしがちですが、スタンフォードのエコシステムを限界まで使い切るつもりで、MBAの授業もIndependent Studiesもテクニカルな水文学のクラスも、ほぼすべてを気候変動への適応と水と農業に向けました。
一年前の自分は、スタンフォードのエコシステムの広大さに飲まれるような気持でした。
わからないなりに、色々な失敗をしてみようという不安と期待の入り混じった気持ちで、決意を書いていました。
今年は、ただただ、反響と向き合い、信じた先に様々な角度からボールを打ち込み続けるだけだと思います。
確信があるけれど、未知の領域。行動を積み重ねて、成功以上の失敗も経験しながらやるしかありません。
「バカだなー」と自分を笑いながら、次の施策を打っていく。それだけともいえるし、それさえも大変かもしれません。
Stanford Climate Venturesや、StartXなど、スタンフォード内にある気候変動スタートアップの登竜門の厳しい選抜を勝ち抜くことができました。
20代は海外で挑戦する一人として、「日本人初」を追い求めていた時期もありましたが、今はただ人類の未来にとってもっとも重要な課題である、気候変動の適応をどうやったら進められるか、それだけを考えています。
夏からはスタートアップとして気候変動の適応に取り組み始めました。
夏以降はスタンフォードの外で時間を使う機会が増え、毎週のようにカリフォルニアの農業地帯に通っては、夜討ち朝駆けの営業活動をして、あらゆるステークホルダーと接点を持つようになりました。
スタンフォードはイノベーションの聖地ですが、世界を変えるというのは、スタンフォードの外にある現場を変えることにほかなりません。
Money, Tech, Talentが最も密集した場所に唯一ないのはRealityです。
Innovation TransferやDeep Techという領域では、気候変動へのインパクトや技術的な革新性やサービスの耳障りの良さよりも、ユーザーが必要とするサービスになれるかが、究極の壁になります。
Day 1から世界すべてを相手にできないからこそ、最もニーズが先鋭化して集中した「Living the Future」なニッチをスタート地点として、一歩一歩未来に向けた事業を創っていきたいと思います。
2025年は「Leap Forwardの年」へ
5年近く暮らしたケニアからスタンフォードに飛び立つとき、「気候変動の現場はどこか」と「20年取り組めるテーマは何か」をひとつの課題として設定しました。
そこから、Climate Techや気候変動のエコシステムにどっぷりつかり、適応をテーマに世界初となる「水と農業」のプレーブックを出版するなどしながら、探索し、実践し続けてきました。
今回、事業として適応の最も重要な領域である水と農業に取り組む機会を得られたことは、そうした試みの結果であり、同時に色々な可能性を示唆し、長い道のりを共にしてくれたメンターやチーム陣の助けによるものでもあります。
今年は、実践にどっぷりつかる一年。今から楽しみです。
「いつか起業するだろう」と周囲から言われ続けてきましたが、ようやくテーマを見つけ、課題も見つけ、共同創業者も見つけ、という形でスタート地点に立つことができました。
スタンフォードでの2年余り試行錯誤した結果、自分を信じ、他者を信じ、変化の可能性を信じることで、事業としてやっていく決意を持つことができました。
これまでキャリアを積んできたファイナンスは、リスクを"Underwite"する仕事、スタートアップの世界はEntrepreneurという言葉の語源通りリスクを”Undertake”する仕事です。
ど真ん中で勝負するという気持ちは変わらないものの、成果を上げるためにすべきことや、身に着けるべき習慣は、まったく違うと実感しています。
Learn or Dieという言葉通り、初めて海外留学した時のような、変わるか死ぬかの良いプレッシャーを感じます。
お客さんと課題にまっすぐ向き合った先にしか事業の成功はないので、脇目を振らずにやっていきます。