気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza 20週目:

My title
今週はなかなかシビアな一週間。
 
長期で取り組んでいたプロジェクトでどんでん返しが起こったり、相手に投げていたタスクが思いがけない形で返ってきたり、新しく進行中の森林ファンドプロジェクトのキックオフがあったり、と前向きなことも後ろ向きなことも目白押しの一週間だった。
 
会社員時代はなんだかんだ上司がいるので、矢面に立つ機会が少なかったけれど、プロジェクト自体の総責任者として全案件を抱えることになるとプレッシャーの痛みがぜんぜん違う。
ポジションが変わると景色が変わるというけれど、景色自体は自分が目線を先に上げれば良い話だと思っていた(実際、ポジションが人を育てるという考え方は日本企業的で、次のポジションで求められる水準まで仕事ができるようになって初めて昇進するのがグローバルでは一般的だ)。
なので、今回のプレッシャーというのは想定外で、痛みほど本当にそこに立ってみるまでわからないものはないのかもしれない。
きっと経営者が仕事のことを考えて眠れなくなるというのはこれが何十倍にもなった状態なんだろう。
 
そう考えると、学問にしてもビジネスにしても、いわゆる王道のシステムには階段がきちんと敷いてあって、下から一段ずつ登っていけるようになっているというのは実はすごいことなのだ。
作業のスピードや完成度だけではない、想像していないスキルをいきなり求められる状況に放り込まれて、それを身につけながら乗り越えていくというスタートアップの非線形的な成長とは一味もふた味も違う。
とりわけ今は、タスクを効率的に完璧にこなすのに加えて、仕組みを作り、(毎日優先順位が変動するなかで)計画を立て、最後は自分が担当者として実行するという一連のフローをマスターするのに必死になっている。
まさにマネージャー兼アソシエイト。両方でパフォームするのは、それぞれでうまくやるのとは別次元の苦労がある気がする。
 
 
全てこの数ヶ月の仕事がうまく成果につながっているせいなので、文句は言えない。
そんな中、新しいプロジェクトとして頑張っているのが、採用活動。
コマザは3年前の100人弱から、450人ほどまで急成長しているベンチャー企業。
田舎で木を植えているだけに見えて、フィールドのスタッフは自社開発したアンドロイドのアプリを使っているし、ファイナンスはVCのみならず開発銀行などからも10億円あまりを調達している。
なので、そうしたプロジェクトをリードできる専門家を絶賛大募集中なので、英語でのビジネス経験があって、大学院進学に向けて新興国で経験したい方、アフリカでのビジネスに興味がある方、バシバシご応募ください!
 
僕個人も、これまではCEOの直轄で事業戦略やファンドレイズ、森林ファンドの組成、事業開発などまで複合的に取り組んでいくチームを作ろうとしています。
Corporate Finance Associateというポジションで募集していますので、投資銀行・戦略コンサル・開発などのバックグラウンドがあり気候変動やインパクト系のストラクチャード・ファイナンスに興味のある方はぜひtomonobu.kumahira[at]komaza.orgまでご連絡ください!
 
 
週末の気分転換に、朝5時に起きて街をスナップしてきたので、キリフィの紹介もかねてお届けします。

レストランやガソリンスタンドが立ち並ぶ街の中心部

 

コカコーラのブランディングはケニアの田舎町にもしっかり届いている

 

 

子猫かわいい!

 

朝7時にしてすでに混み始めるマーケット

 

キリフィ湾内には中国の建設会社の土砂採集場があり、毎日何隻もの運搬船が行き交う
 

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