気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza Fellowship 1カ月目

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仕事:ファイナンスと戦略の二本柱

CEOから「Job Descriptionまだ決めてないんだけど、何やりたい?」と聞かれた衝撃の出社初日から一ヶ月が経ち、ようやく仕事の方針や自分の役割もメドがついてきた。
今の自分の肩書きはSenior Fellowという経営幹部候補向けのエントリーポジション(6ヶ月後に正規のポジションに移行)で、唯一のCEO直下メンバーとして他のマネジメント・メンバーとうまくバランスをとりながら、会社全体のファンドレイズと戦略立案を担当している。
現時点で、開発銀行やVCからも資金を調達しており、今後はファンドレイズに関連する事業戦略からESGに至るまで多方面のプロジェクトをまとめていくことになりそう。
 
ベンチャーなので仕方がないものの、何から何まで整備されていない(汗)状況なので、「あれもない!これもない!」と言いながら、なんとか優先順位付けして仕事を進める毎日。
ラッキーなことに商社での経験は早速非常に役に立っており、リスク管理規程の整備や契約書のレビュー、ファンドのストラクチャリングまで、事業投資先管理やファンド事業開発関連で学んだことがそのまま1ヶ月目の成果物に活きた。
一方、担当領域の広さもあり、一人でできるプロジェクト数の限界が早くも見えてきているので、プロジェクトマネージャーとしての力も証明して早く自分のチームを作り、社内体制としての事業戦略・ファイナンス戦略を取れる形を目指していきたいところ。
 

生活:1カ月半ぶりの温水シャワーに感激する

キリフィは人口5万人程度の約5キロ四方の小さな街。インド洋に面しており、モンバサから車で約1時間半ほどのビーチリゾートとしても知られている。
地方でありながら、宿泊施設や医療設備、スーパー等も充実しており、外国人にも比較的生活しやすい環境。
ちなみに、マリンスポーツは、スキューバダイビングやヨット、ウィンドサーフィン等も(外国人からすれば)非常に安く、ハワイや日本のリゾート地なら100ドル以上はするアクティビティが数十ドル程度で楽しめるので、来週からは本格的に予定を組んで海辺の生活を楽しもうと思う(運営者は外資系のリゾート会社なので、安全性はそこまで心配なさそう)。
 
「ケニアって途上国じゃないの?」という印象を持つ人も多いはずだが、キリフィ近郊は沿岸部が歴史的な別荘地・リゾート地になっており、山あいに1キロも進めば貧困線以下の生活をしている人々が大半になる、格差のある地域。
純然たる開発マインドからすれば、そうした人々と毎日寄り添って生活しながら本来あるべき支援のあり方を考えることになるのだろうけれど、それだけをやっても事業を成長させ日々のオペレーションを担うことのできる人材は確保できないというのもソーシャルビジネスの現実。
こちらで採用されている人からすれば、ソーシャルだからというよりも面白い会社で給料も悪くないからというのが本音なのかもしれない。
特に農業・林業という人に依存する仕事だけに、この辺りは難しいところだと思う。
もちろん、仕事の時はそうした地域に泊まり込みで行って、農家と酒を飲みながらヒアリングしたりもするのだけれど、清き美しきインパクト思考だけではソーシャルエンタープライズを大きくできないのではないかという気がしている。
 
今は会社から2キロほど、ビーチから徒歩10分ほどのところにある会社の宿舎(コテージのような一軒家)に同僚と一緒に住んでいる。
食事は自炊が中心で、米・小麦から魚介類、肉、パスタまでなんでも売っているので、食生活には困らない。
治安も安定しているので、優雅な海沿いコテージ暮らしを満喫中(笑)というのが実態かもしれない。
 
唯一の難点は、シャワーが水しか出ないこと。
週末に髪を切りにいった時に、温水でシャンプーされて思わず感激してしまった。
日中は毎日30度近くまで気温が上がるので、冷水シャワーはむしろ心地いいくらいなのに、久しぶりに日本の風呂の心地よさは忘れられない。

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