気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

193週目:フィールド巡回

My title

今週は約半年ぶりのCoastへ。

フィールドチームとはよく一緒に仕事をするのだが、コロナもあるので、直接現地に行くことは避けていた。

たまたま調査の一環で、社外からも専門家を交えてトレーニングをする機会があり、せっかくなので同行した。

相変わらず一糸乱れぬ統率の取れた組織で、ナイロビのリモートベースで独立して仕事をする自分のチームとは好対照である。

今年のケニア沿岸部は干ばつ気味だったのが、なぜか自分たちがフィールドにいる間だけ突如として大雨になり、ずぶぬれになりながらのトレーニングとなった。

 

ケニア沿岸部は今の会社の祖業の地。

雨量が少なく、土地も痩せていることから、干ばつに強い木を植える、というのがもともとの発想だった。

ナイロビのスラムの生活も厳しそうだが、通りがかる農村部の村々も豊かな場所とそうでない場所が露骨に見て取れる。

Zoomとメールで仕事をするようになって丸一年経つが、現場の肌感覚やお客さんの姿が気づかないうちに薄れている気がして、危機感を覚えた。

 

21世紀にずっと現場だけのチームにこだわるのは無意味で、世界中からベストな人材を集めるほうが、大きな事業は作りやすいのだろう。

ただ、全員が現場にいない以上、「誰か」がMoral Leadershipを担保し、広め続け、原則からかけ離れた判断に警鐘を鳴らさないといけない、と感じた。