気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

190週目:「やりやすいこと」の誘惑

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この2年くらい、チームのモーメンタムに特に注意している。

いかにしてチームで成果を上げられるか、という問いに答えるためには、どんなときに成果が上がり、どんな時に問題が起こるのか、どうすればマネージャーはチームのパフォーマンスに効果的に(邪魔にならず)関与できるのか、肌感覚で理解する必要がある。

そのために本を読んだり、コーチングを受けたりしてきたわけだが、最終的には現場で実際に指揮をとってみるしかない。

自分でやりたい病から脱却し「チームをエンパワーする」ようになるにはどうすればよいのか、模索は続いている。

プロジェクトが固まって実行フェーズになってきたこともあり、実務レベルで自分の付加価値が一気になくなってきた。

 

プロジェクトマネジャーの方がはるかに詳しく、彼らを支える外部コンサルも超一流となってくると、全体観で先を読んで質問をするくらいしかできることがなくなってくる。

おそらく、次なる価値は遥か遠くを見て課題設定し、プロジェクトを立ち上げる準備をすること。

加えて、真逆にフィールドの状況に立ち返った微視的な課題設定と仕事づくり。

見えているものほど手を付けたくなるのだけれど、中途半端にかじっただけの自分が入っても邪魔になることが見えているので、「やりたいこと」や「やりやすいこと」ではなく「やるべきこと」に注力したい。

 

やるべきことを考えるのには時間がかかる。その時間を作り、価値をださなければ。

過去の仕事を振り返って、効果が高かった中長期施策は、①仕組化・システム化・明文化と②複雑な構造的課題のシンプルな整理である。

大きなプロジェクトの成功は当然重要だが、質の高い凝縮したアウトプットも資産性が高い。

悩ましい日々を過ごしている。