気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

開発の世界への第一歩(続)

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前回の記事の続編。ようやく本番の会議もひと段落ついたので、 振り返り。

  • 金曜日:引き続き、開発銀行・ファンド、政府機関との面談。同国の政策と主要なプログラムについては把握できつつある。行き先機関のプログラムは予習するようにしているが、12年がかりで進行することがほとんどの開発投資・政策プログラムは、実際に担当者にあって現在何をテーマにしているのか聞くことが重要であると学ぶ。公開情報をもとに、「この辺りは埋められるギャップがあるのでは」と仮説立てていた施策がすでに実行段階まで進んでいることが面談で明らかになったのは一度や二度ではなかった。夜は、翌週水曜日のコンサルテーションに向けた、コンセプト作りに向けた素案出しをして終了。
  • 土曜日:午前中はオフ。ホテルのジムでジョギングをして、気分転換。今回アドバイザーとして、担当しているCrop InsuranceCreditの既存政策と主要プログラムの調査。プライベート・セクターが入れない業界だけに、政府がガチガチに固めている補助金・補償スキームと個別政策、国際機関との協業案件など、調べるべきことは多数。
  • 日曜日:スライドを淡々と仕上げていく。毎食をチームで取りながら論点出し、長時間働くのには自信があったはずだったが、朝から晩まで同じメンバーでひたすら仕事の話は疲れる。夜担当スライドを書き上げると同時に腹痛。どうやらマヨネーズが原因、明け方までトイレにこもり、体力もさることながら、体調管理を全うしきれなかったUnprofessionalな自分に凹む。いやー、みっともない。
  • 月曜日:前日からの体調不良もあり、午前はチームと別行動。午後はカントリーオフィスで打ち合わせ。夜は調査とスライド作成の続き。前週末は簡単なスライド、と言っていたのに早くも80枚近いデックになる。そこから論点だしがさらに行われて、翌日また練り直しとなる。リージョナルオフィスから出張してきたClimate FinanceTheory of Changeスペシャリストの力量に脱帽しつつも、ここに来てようやく全体感が見えてくる。
  • 火曜日:コンサルテーション前日。関係諸機関との面談の中でも、金融のキープレーヤーの総裁・副総裁レベルとの面談。感触を確かめつつ、夕方からは翌日に向けた全体感の確認。スライドの大半がリメイクされ、よく明け方までメールのやり取りが続く。大人数での会議は基本的に避けるのがビジネス的には効率的でも、国際機関のコンサルテーションでは、ステークホルダーの巻き込みや合意形成には避けて通れない道らしい。
  • 水曜日:今回のミッションのメインイベントと聞いていた、コンサルテーション。関係諸官庁から40名以上が詰め掛けた会議室で、今回のミッションのリサーチ内容をプレゼン、今後のプログラムのコンセプトやToC(Theory of Change)、タイムライン、ステークホルダーマネジメント等について、朝9時から夕方までみっちり議論。結果的に今回リビューした政策分野は論点から外れてしまったので、若干残念ではあったものの、主要関係者との直前ミーティングが政府高官との急な打ち合わせに変わるなどハプニングもあり、終始ヒヤヒヤしていた。無事に会議が終了し、ラップアップとフォローアップに向けて、明日・明後日と頑張っていこう。

 

 

 

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