気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

夢を実現する

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最近、身の回りで転職をする人が増えていて、この2ヶ月ほどで片手では収まらない人数の歓送会をしてきた。

そんな彼らの話を聞いていて、ファンドやスタートアップなど様々ある転職先の中でもとりわけ印象深いのが、パイロットだ。

彼は、幼い頃から飛行機のパイロットになりたいという夢を持っていたが、就職の年に運悪くパイロットの採用がなく(大手エアラインのパイロット育成採用は毎年あるとは限らないらしく、市況に左右されるらしい)商社に入社してからもいつかはと機会をうかがっていたらしい。

そこで、商社の高い給料を丸々つぎ込んで私費でパイロット育成学校に通い、それも月金のフルタイムの学生でも難しいとされるカリキュラムを週末二日のみでこなし、朝晩の空いた時間を全て2年間で14回行われる国家試験の勉強に当てていたという。

しかも所属していた部署はアフリカを始めとする海外との接点も多いハードな業務で有名。

そんな環境で業務と勉強に奔走しながらも海外出張で国際線に乗るたびに、事前に調べた気象情報を思い出しながら、このタイミングで最善の飛行ルートはどうだろう、とか、この空港へはどうアプローチするだろうとか考えながら勉強に生かしていたという。

聞けば社会人として同じコースを修了したのは日本初、すでにパイロットになってからのキャリア像もあり、非常に刺激的だった。

 

取り憑かれているように好きなことを見つけてしまう人がいるのは正直羨ましい。

一貫性はあとからついてくるものであるとはわかっていても、がむしゃらでは努力は不毛のまま終わってしまう。

自分なりの正しい道のようなものの痕跡をどこかのタイミングで見つけ、それを真摯に追い求めた先に結果がついてくるというのが理想ではないか。

まあ、見つかるまで探すしかないんだけど。