大学に戻ってきて思うこと
ようやく大学へ戻ってきて3日目になる。
荷解きもほどなくして済み、寮の仲間とも無事に再会できた。
初めて会うルームメイトたちとも、散らかっていたコモンルームを一緒に掃除すれば、すぐに打ち解けた雰囲気に。
4年生にふさわしい、落ち着いた部屋。そして、なにより個室である。
部屋を整理整頓し、きちんとした生活ができるように、今から気をつけたい。
昨日の夜レジュメを更新しながら、愕然としたことがある。
ほとんど、というか全てのプロジェクトが日本関連だったこと。
もちろん、キャンパスで何にも関わっていないわけではないが、ほとんどはクラスに関係するものや、レジュメの貴重なスペースを割くには値しないものばかり。
結局、自分が一番自由に、自信とオーナーシップを持って何かをするのは日本であって、形の上で留学していても所詮自分はドメスティックな人間にすぎないのだ。正直、がっかりしている。
せっかくのアチーブメントなので、自分なりに過去の課外活動をテーマ分けして書いてみたのが、かえって自分の偏向を浮き彫りにした。
あぜんとしつつも、これから卒業までに、「アメリカで」何が出来るのかを真剣に模索したい。
後にも先にも、学部ほど自由な活動の場はないのだから。今やらないで、いつやるというのか。
さっそく相談相手を探して、次の一手を模索したい。
この4月で高校の同期の多くが卒業し、社会人になる。
僕は、留学生という特殊の地位を逆手に、これまで碌に就職活動をしてこなかった。
もちろん、タカをくくっていたわけではなくて、単純に日本にいなかったのである。
とはいえ、自分自身も卒業を一年後に控え、いよいよそわそわしてくる。
チャンスとはリスクであり、選択肢の数は迷いの余地である。
友人の就職を横から眺めて、好き放題自分の将来への妄想を膨らませるのと、実際に自分の人生のタイムラインを描いてそこに点を打つのとでは、全く意味合いが違って来る。
やはり、自分はナイーブすぎたのかもしれない。
自分の留学生仲間は、ほとんど大学院か投資銀行の道を求めて、日夜インタビューの準備や予習に追われている。
王道を外れるという王道を目指して留学している自分と、王道でいるために留学している彼らとは、立ち位置が違うのはわかっている。
でも、今僕が現実的にアメリカに残ろうとすれば、選択枝はかつて捨ててきたはずの「王道」しかないような気がしてならない。
勿論、これも幻想かもしれない。検証は必要である。
一流の(本物の)「日本人留学生」から一流の「学生」への転換は僕のここ最近の主要テーマだ。
だから、日本にいた休学中も留学関連のプロジェクトはお断りしたし、留学ブログも思い切って辞めた。
成績と課外活動の大学での評価もそれなりに追いついてきた最終学年の自分に必要なのは、次へ向かう覚悟と、そのための軸であろう。
なにもかもやるのでも、ただ与えられたものをやるのでもない、自分が次の数年間打ち込めるテーマ、それをつかむのが目下最大のテーマだと思う。
だいたい見当はついているのだ。だからさっさとやってしまおう。