気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

2020-01-01から1年間の記事一覧

135週目:2020年読んで良かった本(第一四半期編)

GWで読むオススメの本を紹介してほしいと質問箱に何件もリクエストを頂いたので、今年に入って読んだ本でとくに面白かった本を紹介します! ※本棚の写真はイメージ(願望)です。。。Photo by Alfons Morales on Unsplash 1. 「高橋是清自伝」 日本人初の…

133-134週目:巣ごもり対応@ナイロビ

巣ごもり生活も一か月が経とうとしている。 この週末にちょうど政府チャーター便があったのだけれど、チームの仕事と時差、そしてケニアに戻れる可能性を色々考慮して、ケニアに残ることにした。 JICAや日本企業駐在員の方などは、仕事そのものがストップし…

COVID19後のインパクト投資:アフリカベンチャーから見た世界

COVID-19の流行で世界が活動を急停止してから、1か月半が経った。3月中旬のようなパニックはないものの、完全な収束までは2年かかるとのIMFの発表もあり、長期的に経済のあり方が一変することは間違いない。アフリカのスタートアップも社会の混乱で直撃を受…

132週目:イースター

WFHも長くなってきて、本格的にブログに書けるネタがなくなってきた。 淡々と仕事をする。ペースを守って、運動をし料理をし気分転換をし続ける。 先週の日曜日に、ナイロビや沿岸州など感染が確認されている地域が大統領令によって封鎖。 ナイロビは発表の4…

「風立ちぬ」と堀越二郎「零戦」

海外在住者の特権であるNetflixジブリに待望の「風立ちぬ」が登場して、感銘を受けて衝動買いしてしまった一冊。 映画を見たのは大学卒業まじかで、ファイナンスやら戦略やら、外交やら、社会の先端を行く技術に大いなる期待を膨らませて、それを自分の将来…

131週目:COVID19検査に呼び出される

今週は、ホテル軟禁が終わってナイロビでの生活を本格始動させた。 同居人はアフリカのスタートアップやらPEファンドやら、Kilifiでは他社のプロフェッショナルと日常接点が薄かったこともあって、刺激的。 ただでさえ、Work from Homeでぐったりしていると…

129-130週目:Covid 19 Crisis

ケニアに帰国してからあっという間にコロナが世界を席巻し、株式市場は歴史的大暴落を迎えた。 財務責任者としての自分の仕事は、危機への対応が半分、そして危機への準備がもう半分なので、これまで積み上げてきた仕組を発動させながら、同時に事業への影響…

127-128週目:欧州出張

約1週間半の欧州出張。これまで詰めてきた内容の確認と、「最後の一撃」のために再度ヨーロッパへ。今回はロンドンとパリ。侃侃諤諤に議論を戦わせていたこれまでの出張とは違い、あるべきものをあるべきところに収めていく感覚があり、仕事が終盤に差し掛か…

126週目:Sankalp Africa

今週は相変わらず事務仕事に忙殺される。 DD対応はようやく佳境を超えた気がするものの、投資家同士の調整にひどく神経を使う。 忙しいのは順調な証拠として、色々と気をもみながらも、根本的な不安からは徐々に開放されている。 週内のハイライトは、年一回…

125週目:

先週の越境DDツアーでたまりにたまった仕事を淡々とかたずける。 Good NewsとBad Surpriseがかなりの強度で両方来ており、若干燃え尽きた。 金曜日は激務に連日耐えながら、新しいチャレンジを毎日のように戦っているチームとのディナー。 土曜日はなんとか…

参謀の仕事

大学時代から「人のために仕事をしたい」と言っていて、戦略コンサルに行った友人と話をしたら、「Trusted Advisorになるために経営者の下で働く意味はあるのか?」というテーマで議論になった。 その時はうまく言葉にできなかったのだけれど、スタートアッ…

Komaza 124週目:ケニア・タンザニアDD旅行

今週は投資家の現地DDで一週間キリフィから飛行機をチャーターして、タンザニア、中央ケニアと毎日移動と実査。 現場では役員はもとよりマネージャーからフィールドオフィサー全員が自分の仕事についてガンガン意見を出していて、何度行っても勉強になる。 …

Komaza 123週目:ケニア復帰1週目

今週は月曜日から水曜日までナイロビで仕事をして、木曜日にKilifの自宅に帰ってきた。 2か月ぶりのケニアは夏真っ盛り。めちゃくちゃ熱いし、クーラーないし、先進国で甘やかされた2か月から戻ってくるのはなかなかしんどい。 考えてみれば、2017年にこちら…

Komaza 121-122週目:パロアルト→ロンドン→ハーグ→パリ→ロンドン→ケニア

タイトルの通り、Always on the Roadな2週間だったので、まとめてご報告です。 体力的にも精神的にも追い込まれたけれど、内容ぎっしりで当初のミッションもほぼ達成したので、まあよし。 121週目: この週は、水曜日まで引き続きパロアルト。木曜日からはロ…

Komaza 120週目:パロアルト出張2週目

先週に引き続き、パロアルト。 来週のヨーロッパ出張との間に一度ケニアに戻る必要があったのだけれど、その予定がキャンセルされることになり、2度目の週末を迎えている。 当地は月曜日がキング牧師誕生日という祝日で、スタンフォードまわりの人たちも旅行…

Komaza 119週目:パロアルト出張

新年度の実働1週目。 欧米出張が入る予定で日本で待機していたところ、いきなり2日後に面談が決まり、その日のフライトに飛び乗って、カリフォルニアに来ている。 まだ対面する投資家が戻ってきていないようなので、まだクレージーではないけれど、年初の1週…

新興国でリープフロッグを実現させるものは何か?

正月休みに「新興国でリープフロッグを実現させるものは何か?」という議論をしていて、初歩的ながら実は考えたことなかったと思うので、書いてみたい。 日本やアメリカから「社会起業」やら「ソーシャル・イノベーション」やら「スタートアップ」のお勉強を…

Komaza 118週目:2020年仕事始め

今週はまだオフィスも投資家もオープンしていないので、落ち着いて仕事始めをする。 去年の積み残しや途中で終わってしまった会話をまとめて、淡々とメールを送っていく。 嵐の前の静けさという感じで、ここぞとばかりに抽象的な大仕掛けを考えることに注力…

屈原「漁夫の辞」

中国最古の選集である文選に採録されたこの短編は、楚の王族であった屈原が讒言により追放された実話に題をとっている。 初めてこの作品に触れた高校生の時は、さらっと読み流してしまったのだけど、正月休みにふとこの作品を目にして以来、頭から離れない。…

2020年は「実行の年(続)」

1年前の振り返りで2019年は「実行の年」だと定義して、社内で積み上げた実績をテコに思い切った仕事を積み上げることを目標に掲げた。 新興国のベンチャーという有象無象の世界に飛び込むということは、本当にチャレンジングなタイミングでいかに創業者のビ…