171週目:2021年のリスクとシナリオ
- 中央銀行がMMTを前提とした施策を進める
- 米債の10年利回りが2パーセントを超える
- Biden政権下で米中国交の改善(修復)が行われる
- アメリカは国民の半分がBidenを大統領として認めない、不安定な状況が続く
- ヨーロッパは、メルケルという長期のリーダーを失い、安定性を欠く
- ラテンアメリカ、トルコ、中東など、他の地域でも火種はくすぶっている
- Climate Changeやデータビジネス、イノベーションなど新しい領域での国際競争が加速し、G-Zeroでの殴り合いになる。結果的に、米中の利害が対立する公算が高い。
グローバルに考えることがいっぱいある年だが、目の前の事業への集中力を切らさず、スタートダッシュを続けていきたい。
170週目:仕事はじめ
いよいよ年が明けて仕事が始まる。
正月は毎年日本で家族と過ごしてきたので、今回は初めてのひとり正月。
大みそかから三箇日にかけて、集中して考え事をしたり、今年の計画を整理できた。
ケニアでの仕事も4年目のなかばとなる今年。
慣れ合いになりそうなものだが、この数日間仕事の優先順位などを考えていると、あっという間に緊張で体がしびれてくる。
「仕事にのまれない」と自分にいいきかせて、パソコンとノートに向かう。
資金調達にかぎらず、仕事は結果がすべて。
毎年期待値を超える仕事をしては、さらにハードな目標を設定する。
ぎりぎりを超えるゴールを設定して、粘り続ける。
ケニアに来た時の、新鮮で生々しい渇望を忘れず、Comfort Zoneの外に向かってフルスイングしていく。
自分は狙いすまして計画を進めていく弓道タイプなのだが、今年はサッカーのようにパスを前に出しながら、走りながら、臨機応変にやらないと目標の達成は難しい状況に自分を追い込んでみることにした。
新年の高揚感に力をもらって、今年も仕事にむきあっていきたい。
威勢のいいことを書いている今も、すでに胃がキリキリと痛んでくる。
知り合いから、
「この道より 我を生かす道なし この道を歩く」
という武者小路実篤の言葉を教わって、さっそくPCのモニターの横に張り出して自分を励ます。
今年はもっとふてぶてしくありたい。死力を尽くしてなお、泰然自若としているしぶとさが欲しい。
165-169週目:年末年始
4週間週次ブログを書かなかったのは初めてかもしれない。
どたばたしていたので、という言い訳は無意味なので、淡々と起きたことを書いていきたい。
165-167週目
年末は毎度のこと、慌ただしい。
チーム全員が必死に頑張ってくれているのを激励しつつ、困っている問題を一緒に解決していく。
複雑なイシューのしわ寄せというのが、年末にきているので、プロジェクトごとに予習をしてスケッチを描いてミーティングを望む。
不確実性との闘いは随所にあるが、シナリオをじっくり考え抜けば、リスクは限定的である。
将棋と同じで、コンピューターのようにすべての手を読む必要はなく、深刻なリスクだけを特定して、対策を打つ。
それでもこぼれるリスクがあれば、都度対応していく。
複雑な課題であっても、アプローチは単純化しうる。
もっともっと考えたいという衝動を振り切って、休暇に入る。
168-169週目
年末の仕事でフラフラになっていたので、思い切ってケニアの国立公園にいく。
年末年始は毎年家族で過ごしていたので、生まれて初めて異国の地で正月を経験した。
コロナ禍で帰国するのも、戻ってくるのも難儀しそうなので、仕方がない。
いつもは家族団らんで甘やかされる分、今回は淡々と本を読んだり、運動をしたり、考えを整理したりすることに充てている。
せっかくなので、ロードトリップの写真を!
まずはツァボ国立公園から
キリマンジャロもしっかり見える。いつか登りたい。
こちらはマラソン選手を輩出することで有名な、Iten.
泊まったホテルには、どこかのプロチームがトレーニングにきていた。ちょっとアメリカっぽい。
所変わって、ビクトリア湖。
移動に使うフェリーが満載どころか、揚陸用の橋を出したまま移動する様子にビックリ。
ちなみに、ランドクルーザーが載っていたりした。
定期的に、フェリーの転覆事故が起きる理由がわかる気がする。
キスムに向かう道のり。青空とサバナがなかなか気持ちいい。
2021年は「実行の年」から「飛躍と準備の年」へ
2020年「実行の年」の振り返り
2021年は「飛躍と準備の年」
20代から30代への転換
「NHKプロフェッショナル」から見える5つの行動原則
NHKの「プロフェッショナル」が好きで、夏から冬にかけて全作品を観返した。
仕事が大変な時に勇気をもらうこともあれば、悩んでいた課題のヒントをもらうこともあった。
料理人から経営者まで様々な人々が登場し、全然違う仕事をしているにもかかわらず、本数観れば観るほど、共通するメッセージのようなものがある気がしている。
200作品あまりを観て感じた、プロフェッショナルの行動原則を書きだしてみたい。
- ゴールに忠実である:サービスでも商品でも、職業的行為は自分以外の誰かに対して価値を生むことを前提としている。したがって、クライアントであれ、消費者であれ、最終的なゴールとなる相手・対象にとことん向き合うのが、基本姿勢となる。また、個人の成長という観点からは、今の自分と目指す理想の距離感を常に自分に問うている。実績も出て周囲からちやほやされるようになってなお、彼らの眼中には自分の設定したゴールと自分との距離しかない。理想と現実のギャップから目をそらさない。
- 苦悩して、失敗して、それでも決める:ドラマ的な演出も多少はあるのかもしれないが、とにかく悩んでいるプロフェッショナルの描写が多い。挑戦をしているから、パイオニアになるわけで、普通にできないことをやっているのだから、悩むのは当たり前かもしれない。失敗の数も少なくない。それでいて、最後は悩みながらも必ず決断をしてポジションを取っている。そして、ひとたびポジションをとったら、ぶれない。また、経営者や企画者のようにチームを率いる場合は、悩んでいながらも不安を周りに伝えない。言い切る覚悟を持つことで、物事が進んでいく。不安と自信はどちらも伝染していく。
- 面で攻めて、点を狙う:仕事には大きく分けて、新しい領域を開拓するものと再現性を極めるものの2種類がある。不確実性が高い仕事においては、ざっくりと断面を決めて、そこからじりじりと答えを絞り込んでいく。経済性のようにわかりやすい尺度がない時ほど、本人の意思決定に恃むところが大きい。絞り切った先にあるのが、理想とする目標点であり、いわゆる職人タイプの人は、この点をいかに研ぎ澄ませるか、そして再現し続けられるか精進している。
- つながりを見出し、一貫性をもたらす:クライアントやお客さん、同業者やチームに至るまで、一般的なレベルの想像力を超えて神経・思考を巡らせることで、想像力の限界を超える。細やかな神経と幅広い思考で、普通の人が見えないつながりを見出す。見えてきたつながりを理解して終わりではなく、自分なりに再定義して強固な一貫性を生み出していく。つながりはインスピレーションかもしれないが、一貫性は固有の価値になり、文化になり、資産になる。
- 最善を尽くす:言うは易く行うは難し。外的な評価ではなく、自分で期待値を設定しにいく姿勢がある。延々と悩むことはできないと分かっていながら、ぎりぎりまで粘る。「最善」の尺度は努力の量ではなく、結果によって定義される。
書き出してみると、どこかのビジネス書で読んだことのある感じが否めない。
まあ、そういうことですよね。言うは易く行うは難し。