気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza 123週目:ケニア復帰1週目

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今週は月曜日から水曜日までナイロビで仕事をして、木曜日にKilifの自宅に帰ってきた。
2か月ぶりのケニアは夏真っ盛り。めちゃくちゃ熱いし、クーラーないし、先進国で甘やかされた2か月から戻ってくるのはなかなかしんどい。
考えてみれば、2017年にこちらに来てから一番長い期間、ケニアの外にいたことになるので、無理もないかもしれない。
世界のどこであっても万全の仕事をしたい。そのためには、体調管理も鈍感力も鍛えないといけない。
 

(ナイロビ一発目の夕食は、JINYAで勝負のカツ丼。欧米の日本食屋だと20ドル・ユーロ・ポンド以上するし、クオリティもイマイチなので、安定のこの味をずっと楽しみにしていた)
 
 
先週は毎日いる国が変わるとんでもない一週間だったし、来週はチャーター機を手配しての投資家DDを受け入れるとんでもない一週間になる。
あと3か月はギリギリの戦いが続くのだけれども、平常心を失わずに、淡々と仕事に向き合いたい。
今週電話で話したKomazaのNGO時代からの長期サポーター・投資家たちから、「君たちはまさにケーススタディに出てくるようなCapital Marketの歪みと戦っているのだから、正々堂々とがんばりなさい」と励ましの言葉をかけられ、深夜のコール後にCEOと思わず感慨にふけってしまった。
過信せず卑下せず、あとひと踏ん張りだ。
 
そういえば、TwitterでOrigami買収のスレッドを追っていたら、ベンチャーの社内財務責任者は、「黄色信号」が出た時点で少なくとも1xでの事業解消に向けて出来るだけ早い段階で動き出し、創業者を説得するか辞任すべきである、というコメントを見かけた。
財務責任者は、事業のみならず投資家、ひいては資本市場に対するFiduciary Dutyも果たさねばならないという点で、理解できる考え方なのだけれど、一方で、浮き沈みの激しいベンチャーでどれだけ正確に「黄色信号」と日常茶飯事のHard Thingsを区別できるのか、考えさせられてしまった。
その方は会計士という立場で、企業のアドバイザリーに関わっているので、社外プロフェショナルとしてレピュテーションを保つことは大切だと理解しているのだけれど、ベンチャーの財務責任者はCEOの参謀役であり経営幹部として、万が一の際にも最後の瞬間まで事態の好転にむけてあがいていくべきだと、僕は思う(もちろん、直接的に投資家を裏切るとかうそをつくとかはありえない)。
幸いにしてそういう状況にはまだ経験していないけれど、自分が独立したプロフェッショナルとして仕事をするのか、ベンチャーの掲げるビジョンの実行者として仕事をするのかで、長期的には仕事のありようも違ってくるのだろう。
ただ一つ言えるのは、波乱万丈のベンチャーで起業家が求めているのは往々にして後者だというということ。