気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza 80週目:感情を整理する方法

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今の仕事の大半は、テーマを設定し、アプローチを考え、データを集めて理解し、表現し、判断するという一連のサイクルの繰り返しになっている。
このプロセスには、ビジネスやファイナンスで使われる技法を使いながら、より正しい現状理解と課題設定をすることで、判断を下していく理知的な部分と、人の感情に訴求するウェットな部分が付きまとう。
それを理解するために、書くことは大切になってくる。
理知的に考え、表現すること自体は、山ほどいい本があるので、それを勉強すれば身につくけれど、書くことを通じて自分の感情を理解するインパクトも実は同じくらいあるのではないかと最近思っている。
 
ベンチャーの不安定な環境でどのように判断をすればいいのか迷ったり、得体のしれない不安に悩んだりするときがある。
そういう時に悶々とするのではなく、自分の感情を吐き出し、客観視するために日誌をつけ始めてから、自分の中でこんがらがっていた論点や不安の正体がおぼろげながらつかめるようになってきた。
社会人になって2年目くらいに、仕事に追われて倒れそうになった時期に始めた瞑想も効果絶大だったが、漠然とした不安や堂々巡りする考え事に頭を抱えているときに、思うが儘にパソコンの前に座って感情を書き出してみるだけで、思考のキレが変わってくる。
人のこんがらがった悩みを整理するのが得意な方なのに、自分の悩みは一向にすっきりできず、困っていたのも、いったん文章として吐き出してしまえば、それを他人事のようにまとめることができるようになった。
 
最近はGoogle Docの音声認識もあるので、独り言のように話しながら、同時編集で文章をまとめることも多い。
大変な時、自分自身と短時間で向き合って折り合いをつけねばならない時には、悪くない方法だと思う。