気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza 73-74週目:日経SDGsフォーラム登壇で日本デビュー

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怒涛の二週間をまとめて振り返る。

完全に言い訳ですが、時差ボケと仕事で余裕なく、しかもきちんと書きたかったので、まとめて更新です。

 

2/18-2/24:Kilifi→Nairobi→Japan

月曜日・火曜日はKilifiで新しいプロジェクトの立ち上げ、水曜日からはナイロビ出張で面談をこなし、アフリカ最大のインパクト投資カンファレンスのSankalp Africaのレセプションに行き、金曜日の夜に日本に向けて出発という慌ただしい週になった。

嬉しいことに、新しいチームメンバーも参加が決まり、少し気持ちが軽くなって日本行きの飛行機に乗る。

大企業にいたときは、優秀な若手が湯水のごとく湧いてきていたのを当たり前だと思っていたけれど、それがどれだけ大変かというのはベンチャー採用をして身に染みてきている。

年内に向けあと2-3人は採用予定なので、そこに向けてシステム化を進めたいところ。

フライト24時間はさすがに体にこたえたものの、一日しっかり休んで登壇する日経SDGsフォーラムの準備をした(が、時差ボケで結局朝4時までスライドのおさらいをしてしまった。。。)

 

 

2/25-3/3:Komazaの初日本ロードショー

初登場は日経フォーラム

日経SDGsフォーラム特別シンポジム「森林、自然資本と社会的共通資本」に登壇し、ARUN功能さんのパネルで、Komazaは本邦初上陸を果たした。

ARUNが定期的に開いているインパクト投資のセミナーに参加させて頂いたのが、2015年のこと。

そこから続いていたご縁なので、嬉しいし、何よりありがたい。

他にも、主催者や当日ゲストとして、昔からお世話になっている方々がいらしていて、単なるカンファレンスとは違う、感慨深い発表だった。

加えて、三菱商事時代の上司たちに何人も来て頂き、めちゃくちゃ応援してもらう。

役員レベル含め10人近い人が来ていたことが後日判明し、愛のあるツッコミとイジリと応援メールを頂きました。

 

フォーラム自体は、共催の日本政策投資銀行の渡辺社長、原田環境大臣、牧元林野庁長官、業界で知らない人はいない速水林業の速水社長はじめ、業界の超重要人物が登壇する豪華なイベント。

単なるお題目としてのSDGsではなく、本当に日本の経済界を変える気概を持った心あるプロフェッショナルの方々の尽力あって、当日席600に対して、2500人の応募があり、日経カンファレンス史上最高倍率を記録したとのこと。

森林というニッチなテーマでありながら、ここまで関心が高いというのは、本当に驚きだった。

見逃してしまった皆さん、こちらのリンクに当日のプレゼンがアップロードされているので、興味のある方はぜひ!

channel.nikkei.co.jp

 

森と生きる

僕自身が登壇したのは、日本インパクト投資ファンドのパイオニアARUN功能さんのモデレートして、世界各地の取り組みを営利・非営利の両方から紹介する「森と生きる」というパネル。

南米のプランテーションを機関投資家やファミリーオフィス向けに運用する森林ファンドのEcoforestからアッカーマンCEO、30年以上にわたり環境保護からアドボカシーに至るまで幅広い活動をしてきたイオン環境財団の山本事務局長、アフリカでもおなじみサラヤの代島取締役、という多様な顔ぶれで、スタートアップの日常からは違った視点で林業を見ることができたのは新鮮だった。

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パネルの様子

 

ジャパン・アングルをめぐる旅

今回の帰国は出張なので、普段よりも思い切ってアポイントを入れた。

東証一部上場の林業企業の社長プレゼンから、昔からインパクト投資関連の勉強会でなじみのあった方まで、色々な方々にKomazaを紹介して回る。

前職にいた頃は、実力も気合も十分な海外のファンドマネジャーに、「日本でのファンドレイズは2−3年通い続けてようやくスタートライン」と言い続けたのを、今度は自分に言い聞かせて、地道に面談を重ねる。

こっちに来てから知ったのだけれど、ケニア農林業はJICAの30年来のプログラムはじめ日本とも縁の深いらしい。

時間はかかると思うけれど、粘り強くジャパン・アングルを模索していきたい。

 

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当日のプログラム