気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

Komaza 33週目:本格化する投資家DD

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弊社は現在絶賛ファンドレイズ中。
投資家DDに向けたデータルーム作りをひたすらしながら面談もこなしていく。
リスクやらファイナンスやら、オペレーションの論点やらをまとめて整理する文章や簡易モデル、プレゼンを淡々と作成していく。
それに加えて、開発系ドナーへのレポーティングや、グラント関連のデリバリー(新規事業検討資料の提出)なども重なっていて、まさに一刻一秒を無駄にできない状況が続いている。
もともと、プレッシャーは大の苦手だった自分だけれど、火事場の馬鹿力でギリギリのタイムラインに合わせて優先順位をつけ、なんとか全て形にすることができた(今のところである。。。汗)。
 
これまでは経営企画やファイナンスを中心に担当してきた分、現場からの生のインプットを定性的・定量的に分析していく農家への経済的インパクトの試算や各種リスクに対する対応策のメモなどは、とてもいい勉強になっている。
もちろん、本来的にこういう仕事は分析したり、投資家報告で終わらせるべきものではなく、課題解決までフォローすべきものなので、ファンドレイズが落ち着いた暁にはタスクフォース的な関わりもできたらいいなと思っている。
 
あと3週間はこうした作業を続けていくことになるので、現場の知識、適切な論点設定、わかりやすい資料の作成、基本的な足腰を鍛える時期としたい。
若いうちに仕事の足腰を鍛えるべき、とよく言うけれど、結局若手の間であっても本当の「下積み」に近いデータ分析や資料の素案作成といった作業をできる期間は限られているので、面倒くさがらずに貴重な機会だと思って仕事に向き合おうと思う。
これからチームを育てていく中で、自分はもっぱら全体の構成やマネジメントに特化することになるのだから、僕に残された時間は思ったより短い。
 
そういえば、来週からは三菱商事時代の同期で、ファンド立上げや新興国投資もバリバリやっていた仲間がチームに加わる。
ケニア人バンカーと合わせて3人体制になるので、マネジメントの勉強も追いついていきたい。
自分で成長や課題を定義できない人はベンチャーに向いていないと以前書いた気がするが、CEOと毎日直接コミュニケーションをとり、コーポレートファイナンス部門の設立自体を企画した僕に見えている景色と同じものが、彼らに最初から見えていると期待するのは間違いだと思う。
最後は自主的な学習意欲だとしても、適切な方向付けやマイルストーン設定は応援していきたいし、チームメンバーの成功を通じて、目標を達成できるようになりたい。