初マラソン完走
初マラソン完走
数ヶ月前から楽しみにしてきた、佐渡朱鷺マラソン。人生初マラソンに向けて、この2ヶ月間走り込みをして準備してきたのが功を奏して無事に完走。
今回一緒に参加した友人は初マラソンにして4時間を切る好タイムということで、ハッピーな大会になった。
僕自身のタイムはリミットぎりぎりの5時間半、序盤20キロまでは時速10キロペースでいけていたのが20キロ後半から失速して10キロ1時間半ペースになり、最後の12キロに至っては普段の早歩きですら追い越せそうなスピードでもがくように走っていた(このあたりのペースは平均して1キロ10分弱、約2時間)。
初マラソンを故障なく時間内に完走する、というゴールは達成できたけれど、これからの道のりはまだまだ長い。
技術的には20キロ以降、足が全く前に出なくなってしまったのがなぜで、どう解決するべきかは今後も探っていきたい。とりあえず、足が前に出なくなってしまったのは筋力不足のようなので、足腰の筋トレがおそらく次の課題。
あとは、最初の20キロを確実に1時間弱で走るトレーニングも、次なる目標の4時間半には必要だと思う。
特に印象的だったのはシニアランナーでゴール3キロ前くらいから並走していたランナーは74歳と60歳。きっと出発地点から同じスピードで走ってきたんだろう、一定のペースでずーっと走り続ける姿が印象的だった。
彼らに励まされながらゴールした時は、悔しいとかではなくて、なんだか人生について教わっているような感覚だった。
ちょうど公私共々に節目を迎えつつある中で、改めて自分との時間をとるいい機会になったし、かつての病弱だった自分からは絶対不可能に思えた距離を走破したことは大きな自信になった。
飽かず、倦まずに淡々と痛みの中で足を進めることは、事業に携わる者として身につけるべき強さだと思うので、今後も速く遠くまでいけるようになりたい。
レース開始前に盛り上がるスタート地点
佐渡島のこと
ちなみに今回のマラソンでは佐渡島の真ん中を貫く往復42キロにわたって、あちこちで島民の方が声援をくれた。田園地帯のあちこちで幼稚園児からお年寄りまで、声をかけてもらってなんども止まりそうな足を前に出させてもらった。
普段の仕事やたとえボランティアであっても、「がんばれ!」というまっすぐな声援を1日に何十人、何百人という人からあちこち受けたことは初めての経験。
その声を聞くごとに前に蹴り出す一歩が軽くなったのは、本当に不思議な経験だった。
これは到着した日のお寿司屋(衝撃的な美味しさと安さ!)でも感じていたけど、のどかなだけでなくて、人当たりのいい素晴らしい島だった。
去年は悪天候で大会が中止になりトラブルもあったらしいが、それに負けじと至れり尽くせりでランナーを迎え入れてくれた島の方々には感謝しきれない。
小学校の歴史の教科書で、失脚した貴族や政治家が流されたり、江戸時代に金が発掘されて「ジパング」日本を支えたり、歴史的にも面白い全周264キロほどの島。
京都から流された教養人たちが能楽堂を立てていて、最盛期は200近い舞台があったらしい。
最近は北朝鮮のミサイルを探知するのにも使われているであろう、自衛隊のレーダー基地もあったりする。
マラソンで走っている途中も面白そうな資料館やら古い神社やらいっぱいあったので、次回は自転車でも担いで観光で行きたい。
今度こそはコンディショニング考えずに好きなだけ魚と日本酒を堪能したい!
コース中盤。真っ青な空と一面に広がる水田が続く。