気候変動スタートアップ日記

ケニアのスタートアップで企業参謀をしていましたが、気候変動スタートアップを創業するためスタンフォードにいます。米ブラウン大→三菱商事→ケニア。

アフリカ・ビジネス

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仕事でつい最近までアフリカ投資を担当していた関係で、今でも現地で起業されているビジネスパーソンの方と接点があるんだけど、そんな彼らから「ビジネスは戦略ではなくストーリーだ」という話をよく聞く。

日本の高層オフィス街でコンサルや投資銀行、国連の綺麗なレポートを見ながら仕事をしても、世界中の拠点と国際電話を毎日しても、見えてこない現場。

先進国では必死に「ビジネス機会」を分析して探しているのに、いざ現地でビジネスをやっている人からすれば、「毎日が壁にぶつかる経験」で「克服しないといけない障害の全てがビジネス機会」になるという。

どんな機会があるのかなと先進国から様子を見ているものには一生見出せないオポチュニティがそこにいるだけで見えてくる。

生き延びるだけで、目の前の課題に向き合うだけで、事業が育っていく(もちろんそんな単純な話ではないけれど)というのは、血眼でビジネス機会を模索し、苛烈な競争に消耗する先進国市場とはまた違った世界観なのを忘れてはならないなと改めて思う。

レポートの上のビジネスをしてはいけないのだと自戒する。