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Zeitgeist

留学した後の話。

クリントン財団

「日本は、その国力に見合った貢献を世界にしているのか?」

高校の卒業式の答辞で、僕は問うた。

 

なぜ、世界第二位の経済大国であった日本が、もっと世界を引っ張って行けなかったのか?

独占欲でも権力欲でもなく、日本は、その国力に見合った貢献を、世界に対して果たしているのか。

怒りともどかしさで胸がいっぱいになった。

リーダーシップのない日本、というイメージを変えたくて、アメリカの大学へ編入した。

 

社会起業のクラスで、クリントン財団のHIV撲滅プロジェクトが紹介されていた。

リーマン以前の、アメリカの絶頂期に在職したクリントン前大統領の財団である。

 

クリントン財団は僕にとって、大きなヒントかもしれない。

一国の大統領が、任期の終了後、政界を引退してもなお、世界のことを考え、行動を起こしたり応援したりするプロジェクトを指揮する。

実際に絵を描いているのが、たとえ大統領本人ではなく、彼らのブレーンたちだったとしても、政府の組織でも大企業でもない一財団が本気で世界の開発と発展に取組む姿に胸をうたれる。

 

個人的には、現職の大統領と過去の大統領たちが国家の非常事態に際してお互いに助言しあう美談を聞いたときの感動にも似ている。(もちろん、党派を問わず、ブッシュがオバマと一緒に外交へ赴くなんてことも)

 

いつか世界を変えたい、という人の話を日本でたくさん聞いてきた。

きっとその中の何人かは本当に世界を変えてしまうのだろう。

だが、ここには、すでに世界を変えるために、世界を動かしている人がいる。

リーダーの出現を待望するのではなく、自らリーダーシップをとって、世界に働きかけている組織がある。

そういう場所で、僕は学びたい。

なぜなら、僕はそれを日本からやってやりたいからだ。

高校時代に見つけた問いに、僕は自分の行動で答えたい。