Zeitgeist

留学した後の話。

秋元康考

気分転換に日本で放映された秋元康の密着番組を見ていて、これは、と思った部分を。

AKBだけでなく何世代も前の美空ひばりの作詞まで手がける秋元康の、超時代的なすごさはどこからくるのか疑問に思っていただけに、自分自身がプロジェクトに向き合う上で学ぶところが多い。

 

特に印象に残ったのが、

みんな頭が固いんだよ。全部段取りじゃん。

だから、段取りからこぼれるものがないんだよ。

予定調和ではダメなんだって。

という一言。

ともすれば、計画通りに進むことに執着して、企画の質を妥協してしまう自分にはかなり耳の痛い言葉。

 

もちろん、彼自身が相当身を粉にしてやっているので、「計画なしでも、なんとかなる」と言っているわけではない。

それどころか、計算ずくで筋を描いた後に、実際の出来事が想像を超える余地を残すために、あえてこういっているのだと感じた。

 

では、もしそれで本当に失敗してしまったらどうするのか?

それに対しては、周囲の人がこう評しているのが参考になると思う。

普通は期限に収まるようにするはずなのに、妥協するはずなのに、そこから一気にひっくり返すんです。

ずるいんですよ。本当の締め切りを知っているんですよ

 

平均2日で3曲というペースで作詞をしながら、複数のグループをプロデュースするという、常軌を遥かに逸した仕事も、本人からすれば大まかな計算のうちなのかもしれない。

後半に彼が口にした、

多忙な中で戦う、指示も厳しい、妥協はしない。

何がいいかはわからないけど、自分の中でいいものをとらないとしょうがないですよね。

というプロフェッショナルとしての確信を確かめるような一言が、象徴的だった。

 

スケールもインパクトも違うとはいえ、プロジェクトに慣れてきた素人の自分に、思いっきり玄人の凄みを見せつけられた気がした。

自分もまだまだ。