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Zeitgeist

留学した後の話。

あと少し

もう終わりは見えている。なのになかなかそれが来てくれず、思いの外もどかしい。 今頃になって、書くのが怖くなる。世に自分の著したものを問うことが無言のプレッシャーになる。 根拠のないまったく不条理な恐怖で、ふと気づいてはバカバカしくなる。 ここ…

最後の章

時間が経つのが早すぎる。 自分の筆の遅さを憎みながらも、なんとか毎日のノルマだけは達成してしのいでいる。 長期戦だけに中途半端な無理はできない。 昨日はやや大きなハプニングがあり、あてにしていた論拠がたまたま一気に削除されてしまった。 後悔先…

ケンブリッジ訪問

先週末は、ようやく第4章が完成し、その次の章の取材をするために、ハーバードの図書館へ泊りがけで行ってきた。 思えば、今学期は週末といえども、部屋で寝ているか図書館にいるかどちらかで、学外に出るということがなかったぶん、ひさしぶりのケンブリッ…

備忘録

20150304 感動のままに、記録として筆を走らせる。 ブラウンの国際関係学部の招待で、ジュリア・ギラード前オーストラアリア首相とのランチに参加する幸運を得た。 何十人かは集まるのだろうと思っていたら、なんと教授も含めて10人足らずの会で、前首相を…

So what, who care, and why?

20150302 あっという間に3月がやってきた。 今月の28日には、卒論の第一締め切りが迫る。 いよいよ時間との戦いになっているのを感じる。 あとは、確実に編集作業をしていきながら、残りのケースを片付けることに精力を注ぐ。 先週末、僕にしては珍しく予…

最後の学期

冬休みが終わった。 卒論の前半を徹夜で仕上げて、帰宅してそのままメールで送ったのが一ヶ月前。 連日の面接と面談を楽しみながら、就活に明け暮れ、そしていざ決断を迫られて、戸惑い苦悩した。 いや、今も一抹の不安があり、心の底に沸く情熱は行き場を求…

「不毛地帯」

初めて山崎豊子を読んだのは、中学2年のころで、国語の先生から勧められた、「沈まぬ太陽」を皮切りに「華麗なる一族」、「不毛地帯」と現実以上にリアルでスリリングな社会小説として、描かれる人々の生き様の不安や悲しさに戸惑いながらも愛読してきた。 …

「就活」が終わらない

ボスキャリが終わってから、人生の軸がぶれている。 不安に折れそうになる自分を奮い立たせて臨んだ就活は、結果こそ上出来だったが、いざそこから自分の進路について決断をしようとすると、正直足がすくんでしまう。 まだ何も成し遂げていないことへの憤り…

身の程を知る

「身の程を知れ」という言葉の突き放した冷たさが大っ嫌いだった。 中高でも、大学でも、何度となくこの言葉を投げかけられては、「身の程」は壁にぶつかっていく挑戦者にしかわからないと信じて、がむしゃらに突き進んできた。 あまたの失敗があり、一握り…

なぜ卒論をかかねばならないのか

「これから一年間の卒業論文は、国際関係への理解を深める過程ではなく、アカデミアのコード(掟)を学びながら、知識の消費者から生産者へと変わる転機になるはずです。」 9月の冒頭に、数百名の国際関係学部から選ばれた10人の卒論学生にむけて、アドバイ…

「日本へ帰るということについて」

非常に重大な決断を下す時こそ、インスピレーションを大胆に実行に移さねばならない。 僕の20代を左右する就職は、まさにその好例だ。 心の奥底では、もう戦略が練り上がっていて、それが心の底から湧き出るアイデアだと気付いていながらも、一歩踏み出そう…

長い長い道のり

ブラウンに戻って一週間が過ぎて、卒論という途方もない企図を実現するためにどうすればいいかに毎日頭を抱える。 特に、去年プロポーザルを出した時点では、かなり緩かった制約が一気に降り掛かってきて、気圧されたように感じている。これは大体のフレーム…

卒論始まる

いよいよ新学期が始まった。 最終学年ということで、何をすべきは数ヶ月前からはっきりしていた。 国際関係学の卒業論文の執筆、最近始めた開発学の勉強、プログラミング。 一週間目は、先学期にプロポーザルにまとめた自分の研究計画を、現実的なものにする…

2014年夏を振り返って

5月から8月までの3ヶ月の夏休みは、今までで一番長い夏だった。 いよいよ進路を決めねばならない重圧と戦いながら、ただ後悔だけは遺さないように、手当り次第に考えを実行に移して来た。 ①アショカ アショカで何をやって来たのか?あるいは、何を学んで…

アショカフェローになるための条件

1980年に設立されたアショカは、過去30年で世界70カ国以上、3000にのぼる社会起業家を「アショカ・フェロー」として認定している。 そもそも、“Social Entrepreneur“という言葉が存在しなかった時代に、いち早く歴史の次の一ページを予測し、それを誰の目に…

アショカフェロー枋迫 篤昌さんにお会いしました!

先日、日本人として初にして唯一アショカ・グローバル・フェローに選出された枋迫篤昌さんにお話を伺う機会を頂いた。 アメリカのような先進国にいる出稼ぎ労働者から、途上国にいる家族への仕送りを高額な手数料のかかる銀行や闇業者抜きでできるようにする…

夏目漱石からの手紙

「勉強をしますか。何か書きますか。君方は新時代の作家になる積でせう。僕も其積であなた方の將來を見てゐます。どうぞ偉くなつて下さい。然し無暗にあせつては不可ません。たゞ牛のやうに圖々しく進んで行くのが大事です。」 若き日の久米正雄と芥川龍之介…

社会起業が解決する9つの壁

先週は「社会起業10の戦略」をテーマに、ソーシャルアントレプレナーがよく用いる戦術を1週間かけて解説した。 今回は、こうした戦略がどのような状況下で役立つのか、9つの事例を参考に考えたい。 ①排他的な社会制度がある 政治的、文化的、経済的な違…

戦術:つながりを強化する/市場を創る/コスト構造を変える

今日は社会起業10戦略の最終回! これまで紹介した戦略はこちら: ①戦術:社会問題をビジネスで解決する ②戦術:集める/まとめる ③戦術:戦術:価値を上げる/お金を作る/製品・サービスを広める ④戦術:新製品をつくる/金融インフラとつなげる ⑧マーケ…

戦術:新製品をつくる/金融インフラとつなげる

今日は社会起業家の戦術シリーズ第3回! ⑥新製品の開発 市場が求める新製品/サービスの開発は、特に発展途上国で有効な戦術だ。 洗濯用洗剤を例に、考えてみよう。 自動車が普及していてほとんどの買い物客が自動車を使い、大きな洗濯機で大量に洗濯して広…

閑話休題

明日、大切なプロジェクトの会議があり発表を控えているので、今日は閑話休題。ざっくばらんにアショカで働きながら、思ったことを書いてみようと思う。 まず。このインターンは無給である。そう、タダ働き。 なので、別に朝ゆっくり10時頃オフィスへ行こ…

戦術:価値を上げる/お金を作る/製品・サービスを広める

昨日の投稿に続いて、今日は10ある“Design Principles”の③から⑤までを解説したい。 いずれも、より日本に暮らす我々の生活になじみの深い戦略であり、同時に貧困解決や公共サービスを行渡らせる重要な武器である。 ※1980年の発足以来、アショカは優れ…

戦術:集める/まとめる

1980年の発足以来、アショカは優れた社会起業家を「アショカ・フェロー」として認定し、世界最大規模のネットワークを始めとする支援活動を展開してきた。 過去34年間にフェローに選ばれたのは3000人ほどで、アショカSFSはこの中からビジネスの手…

戦術:社会問題をビジネスで解決する

先週は、インパクト・インベストメント(Impact Investing)特集ということで、ソーシャルファイナンスで今一番熱い分野の概要と将来性について扱った。 社会起業が今後ますます盛んになる中で、資金調達を支える金融インフラの充実は喫緊の課題と言える。 …

今日本からできること

昨日までの一週間連続投稿では、ちょうど僕がインターンとして勉強している内容を盛りだくさんで書いてきた。 数年来の僕のブログ読者であり、帰国しては語り合う友人から、「理論はいいから、今日本にいる自分でもできることはないの?」というお題をもらっ…

【最終回】未来への仮説:インパクト・インベストメント

今回はインパクト・インベストメント特集最終回! 過去の投稿はこちら↓ ① “Private Capital, Public Good” ②政治とインパクト・インベストメント ③Impact Investingはただの慈善なのか? ④課題は見えないリターン ここまで投稿を読むと、やはりインパクト・…

課題は見えないリターン

昨日は、インパクト・インベストメントのもつ長期的な慈善以上のメリットについて言及した。 というわけで、今日は長期的なリターンを見据えた投資を行う上で、しばしば最大の課題となる投資対効果の測定について考えてみよう。 社会に投資するリターンは何…

Impact Investingはただの慈善なのか?

Impact Investingを語るときに、忘れてはならないのは、Impact Investingの投資は長期的には社会を通して自分に還ってくるというシステム思考の視点だ。 これは、社会全体への富の再分配と、高所得層からの税収を使って社会資本を積み上げていくことは社会の…

ミッションとビジョンとインターン

これまで2週間半仕事をしていて、思うことがあったので、ありのままに書いてみようと思う。NPOでも社会起業でもいい、組織とミッションについての話だ。 アショカのホームページには、この組織の存在する目的がこのように記されている。 Vision: To advance…

政治とインパクト・インベストメント

昨日の投稿では、インパクト・インベストメントがいかに社会起業家をとりまくインフラ創りに貢献しているかについて書いた。(読んでない人はこちら!) 今日は少し角度を変えて、どうしてインパクト・インベストメントと社会起業を支えるエコシステムに政治…

“Private Capital, Public Good”

ソーシャルアントレプレナーシップとはあまり関係ない投稿が続いてしまったので、今週はImpact Investing をテーマに、連載を続けてみる。 先週の水曜日のこと、アショカでインターンしているMBA生と職員として働いている弁護士と3人で、“Private Capital, …

ワシントンDCでのインターン生活

DCでのインターン生活。 今日はせっかくの土曜日なので、DCでのインターン生活についてざっくばらんに。 世界有数の首都であるワシントンD.C.には、アメリカ議会や大統領府、世界銀行やIMF、FRBといった金融機関、スミソニアン協会やジョージタウン大学とい…

なりたい自分とどう向き合うか

チームと個人の関係について、久しぶりに考える機会があった。 僕は「強みは?」と聞かれたら、フットワークの軽さと信念の強さ、と答え、「弱みは?」と聞かれたら、Anxiety(落ち着きのなさ)とdevastation(ガツガツしすぎる感じ)と答えることにしている…

3つの宿題

今日、チームのミーティングがあって、SFSが新部門として答えなければならない質問が3つ、宿題として提示された。 ①市場や資本の持つ力は、どうすれば社会や人々の役に立つのか? ②市場や資本の潜在能力を最大化するための経済の仕組み(アーキテクチャー)…

新しいソーシャルアントレプレナーの時代

アショカの描こうとしている未来とはどんなものなのだろう? 例えば、今僕が働いているSocial Financial Serviceは、市場や金融の力を使って社会変革を試みている事例を研究しながら、Market Approach Social InnovationやSocial Capitalismの分野が今後どの…

ビル・ドレイトンとサシで話してきた

朝一番、いつものようにコーヒー片手にエレベーターを待っていたら、見覚えのある、ひょろひょろしたおじいちゃんがやってきた。 それが誰なのか気付くや否や、“You must be Mr. Bill Drayton!” (「あの、ビル・ドレイトンさんですよね!」)と思わず声を掛…

アショカ1週間目:ブログ毎日更新します

アショカでは、ほとんどの人は10時ちょっと前くらいにやってきて、夕方5時をまわるころには続々と荷物をまとめて帰ってしまう。 いわゆる9時5時の職場だ。 自分はというと、ブラウンでの勉強や、課外活動、インターンが激務だっただけに、高校生のとき以来の…

インターン初日@アショカ

いよいよ今週の月曜日から、世界最大の社会起業ネットワーク、アショカでの2ヶ月におよぶインターンが幕を開けた。 土曜日にニューヨークからアメリカ入りし、日曜日にワシントンDCへ移動。 もちろん、気になっていた日本代表の初戦は、iPhoneとパソコンで…

追悼:粕谷一希先生

“memento mori” (「死を想え」)という言葉に初めて触れたのは、高校卒業の時に担任の教師から送られた文集の中であった。 まだ二十歳にもならない高校生にとって、死はあまりに縁遠い観念だった。 幸いに自分は両親も、そして祖父母も健在で、自分の生命の…

人生の目的

【人生の目的】 人生とは、事業の積み重ねである。 僕にとって、事業とは問題解決であり、社会へのメッセージだ。 【事業の条件】 一、それは社会の課題を解決するものでなければならない 一、それは過去を見るものではなく、本質的な未来の姿でなければなら…

クリントン財団

「日本は、その国力に見合った貢献を世界にしているのか?」 高校の卒業式の答辞で、僕は問うた。 なぜ、世界第二位の経済大国であった日本が、もっと世界を引っ張って行けなかったのか? 独占欲でも権力欲でもなく、日本は、その国力に見合った貢献を、世界…

秋元康考

気分転換に日本で放映された秋元康の密着番組を見ていて、これは、と思った部分を。 AKBだけでなく何世代も前の美空ひばりの作詞まで手がける秋元康の、超時代的なすごさはどこからくるのか疑問に思っていただけに、自分自身がプロジェクトに向き合う上で学…

コンサルのケース練習

今回の投稿は自分の備忘録という意味も兼ねて。 ちょうどインタビューのシーズンということで、友人といわゆるケース面接の練習をしていて、困った時にどういうツールを使って挽回できるかという話になった。 出てきたのは、こんな感じ。どれも既に専門の対…

友帰る

20140202 ルームメイトが帰ってきた。 夏も冬も、学期中もインターンやインタビューに明け暮れていた彼が、一学期いない間に、大学院も念願の米国での就職も決めて、一層力をつけて帰ってきた。 注意散漫な、ともすればあくせくしている印象さえあった彼の変…

デザイン思考について

デザイン思考って一体なんだ? そう感じる人は多いと思う。本でもネットでもニュースでもやたらとカッコいいお兄さん/お姉さんたちが颯爽とデザインしているイメージが流れるにつけ、そもそもデザイン思考ってどういうものなのかと首をかしげたのは一人では…

アントレプレナー

20140123 有名なアントレプレナーの授業から、ボロボロになって帰宅。 意気込んで、準備して、みんなが一斉に手を挙げる中で貢献しようと必死になって、かえって墓穴を掘ったよう。 夏のことも、キャリアのことも、先送りにしていたつけを一気に払わされてい…

大学に戻ってきて思うこと

ようやく大学へ戻ってきて3日目になる。 荷解きもほどなくして済み、寮の仲間とも無事に再会できた。 初めて会うルームメイトたちとも、散らかっていたコモンルームを一緒に掃除すれば、すぐに打ち解けた雰囲気に。 4年生にふさわしい、落ち着いた部屋。そ…

皿洗いをして考えたこと

4ヶ月の休学期間も、残り一月半。後輩や知り合いが期末試験についてポストをしている中で、「悔いはなかったのか」と自問する機会が増えてきた。 そもそも休学をしようと思っていたのは、燃え尽きが原因なのに、どうやら普段の学期中と同じくらい活動してし…

WIRED CONFERENCE 2013

WIRED CONFERENCE 2013というイベントに行ってきた。そもそもWIREDはアメリカで創設された「デジタル・カルチャー誌」であり、日本へ上陸したのはごく数年前のことである。もともと、GQというこちらも世界各国で出版されているカルチャー誌と同系列の季刊誌…

絶望から始めよう

現代は閉塞感の時代だといわれる。 世界では、環境問題が人類の反映にタイムリミットを突きつけ、国際紛争の火種は各地で煙を立てている。これまで人類の発展の象徴であった経済も、こうした問題の前になすすべがない。 環境、食糧、安全。 文明が最高潮に達…