Zeitgeist

留学した後の話。

ノーベル賞受賞者の発表について

ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典の会見が話題になっていたようなので、印象的だったコメントを引用してみる。 ちなみに、個人的にはブラウン大学の Michael Kosterlitz教授が物理学賞を受賞しているのが胸アツで、同じく物…

事業開発の考え方

マクロでみれば、業界の規模や海外の事例をみて、それと手が届く領域のマトリクスを考える方法。 ミクロで見れば、いろいろなステークホルダーに聞き取りをして、そこから情報をとって中に入り込むやり方。 社外の情報収集もぬかりなく。 やる事が山積してい…

組合のナゾ

入社から1年過ぎた頃から、仕事で「これぞ日本企業!」的なイベントに遭遇する機会がめっきり減っていたのだけれど、今日は久しぶりに新ネタを発見。 いわゆる「労働組合」なるものの委員に選ばれて、会議中ずっとこの「日本的」と言われる組織の中の組織に…

MITオンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?③_反省編

月曜日からずっと書いているMITのフィンテック講座。今日の正午がMITのクラスの課題締め切り。 初のグループワークは絶望的な状況からなんとか巻き返し、チームの底力もあって無事に今朝一番には全員のタスクが完了して、課題を提出できた。 とにかくフルタ…

オンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?②

昨日に続き今日も残り12時間ほどに迫った締め切りに向け、見ず知らず、所在国もバックグラウンドも違うメンバーがいきなりプロジェクトをできるのかを考えてみたい。 昨日の記事を投稿した時は、「もうこんなの無理だー!」と正直投げ出しかけていたのだが…

オンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?①

MITが外部向けに有料で提供しているフィンテックのクラスに参加している。 約三ヶ月にわたって、世界中に散らばった1000人弱の参加者がフィンテックについてのオンライン授業を受けつつ、ビジネスプランを作り上げるというカリキュラムだ。 自分がエントリー…

執筆者として自らに問うこと

週末にPCデータ整理をしていたら、ちょうど2年前に卒論を書いていたときのメモが出てきた。 研究の道へは進まなかったけれど、当時300ページ近い論文を書きながら学んだことは、仕事の上でも大事だと実感することが何度もあった。 論文の価値は自分の価値で…

リーダーシップとアントレプレナーシップ

リーダーシップとアントレプレナーシップは違うということをふと感じる。 アントレプレナーは自分の興味・必要に突き動かされてゼロから何かを作り上げる人。 リーダーは(アントレプレナーがリーダーになることは多々あるものの)必ずしもゼロから作る人で…

歓送会の季節

このところ会社内でのローテーションや転職などで、身近な人を送り出すことが多い。 毎週のように何がしかの歓送会があるというのは多少異常なのかもしれないけれど、商社において人が世界中のあらゆる事業を手がける限り、こうした異動は避けられないし、か…

死地

死地をも掴む経験は得難いものだ。 我が身を大事に思えば思うほど、人は努力し、自らの生命を賭した一瞬から離れていく。 栄達を目指せば目指すほど、絶頂からの転落こそあれ、我が身を滅ぼしかねない挑戦から人は離れていく。 僕は未だ我が身の近くに死人を…

修行期間

日本におけるマイクロファイナンス投資の第一人者(というよりほぼ唯一のビジネス実践者)の慎泰俊氏のブログや独学で建築を修めて世界で評価される安藤忠雄氏の回顧録など、自分がこれはと感じる先達が若い時に刺激を受けたと激賞してやまない本がある。 し…

Samuel Ullman "Youth"

安藤忠雄の本の「私の履歴書」の中にSamuel Ullman (1840-1924)というアメリカの詩人の詩が出てきて、非常に印象的なので備忘録代わりに。現地では無名だったこの詩人の詩をどこから出てきたのか、日本人が先に取り上げて里帰りをしたのだとか。アラバマ州に…

混在するアイデンティティ

今日は会社の仕事として日本のマイクロファイナンスの第一人者の方にお会いする機会があって、ホクホクしていたのだが、ふと思いついた質問が収奪型資本主義ではないかとの指摘を受けて、少なからず衝撃を受けている。 昨日の記事に引き続き、今日も社会事業…

社会課題へ挑戦するというストーリー

大学時代にLearning for Allという学習支援を行うNPOで教師をしていた時からの付き合いで、教師教育者としても同世代のリーダーとしても尊敬する友人の留学報告会があった。 その時、アメリカの大学のNPO熱について非常に興味深い議論があり、考えの整理も兼…

リラックスする時に眺めて楽しむ本

この前、「リラックスする時は何をしているのか?」と友人から聞かれたので、リラックスする時に読む本を紹介したい。 普段はビジネスや金融、ソーシャルイノベーション分野のコテコテの本やコンサルのレポートが多いので、その合間にビールでも飲みながら寝…

Elitism Fallacy: Illusion of Being Common

結局のところ、優秀であるかでは勝敗がつけがたい場に入ってしまえば、最終的には人との関係性、リーダーシップで価値評価が決まっていく。 その中で、いかに自分以外の価値尺度に対してエンパシーを持てるかが鍵になることは疑いのないことだ。 一見して愚…

原体験は必要か?

起業やリーダーシップのテーマの話を聞くと、原体験という魔法の言葉がしばしば飛び出してくる。 過去に自分が入院した経験から医療ビジネスを志したとか、生い立ちが貧困と関わりが深かったから金融だとか、学校外での勉強に救われたから教育だとか、個人の…

 ExplorationとExecution

どこまでが探求であり、インスピレーションを得るための模索として許され、どこまでが純粋な目的の追求・実現に費やされるべきか。 模索がなければ実行に深みはなく、模索だけでは何も生まれない。 何を持って十分とすべきなのか、感度を高めなければ。 危機…

Big, Powerful Questions

今夜はMITのフィンテックのオンラインコースの課題に追われているので、手短に。 このコースはMITのフィンテック関連の教授陣・起業家陣が教えている3ヶ月のプログラム。 最初の数回は基本的な文献やマーケット、取引、電子貨幣など各カテゴリーの知識を深…

商社流宴会術:参加者の確定からレストラン手配まで

僕が今在籍している商社を始め、日本企業には若者に求められる「基本動作」なるものがあるらしい。 要は、下っ端仕事をきちんとこなせるようになれば仕事を任せる、ということで、入社直後は会議室のセッティングやら飲み会手配などを「業務以上に業務と思え…

夢を実現する

最近、身の回りで転職をする人が増えていて、この2ヶ月ほどで片手では収まらない人数の歓送会をしてきた。 そんな彼らの話を聞いていて、ファンドやスタートアップなど様々ある転職先の中でもとりわけ印象深いのが、パイロットだ。 彼は、幼い頃から飛行機…

都内温泉巡り

あまり遠くに旅行せずにできるリフレッシュの手段はないかと探していたら、都内にもいくつか温泉があることに気がついたので、ご紹介。 早速目目黒からほど近くにある清水湯に行ってみると、夕食前の時間帯ということもあってか家族ずれで賑わっていた。あま…

座禅

いつ頃からか忘れてしまったが、留学中のあるタイミングから瞑想・座禅をするという習慣がついている。 最初は試験前に頭をすっきりさせたい時、その後は就職面接(特にコンサル)で知力の果し合いをする前、社会人になってからは心を落ち着けて業務に向かう…

MITのフィンテック講座

この8月ごろからいろいろな経緯があって、仕事がひと段落しているので、MITが開講しているフィンテック講座を受講することにした。 完全なオンライン授業で、毎週ごとにアサインメントの提出が求められ、ネット上で同じタイムゾーンにいるクラスメートとデ…

Investment Thesis

ファンドが投資家候補と面談するときに説明するときにもっとも重要になるものの一つに、Investment Thesisがある。 新しい投資商品を開発するとき、どんなアセットクラスに、どのような形で、どれくらいの期間投資し、いくらぐらい儲かるのかを、モデルなど…

ブログを書いてみる

自分が尊敬する先輩から、ブログを毎日書いてみてはどうか、と勧められたので、今日からよほど仕事が忙しくない限り、毎日ブログを書いてみたいと思う。 自分は筆がとにかく遅い。考えや情報を頭の中で消化して、内在化するまでは、安心してものを書くことが…

「シン・ゴジラ」考

巷で物議を醸しているシン・ゴジラを観てきたので雑感をば。 ①3.11の再演と日本社会の風刺・批判 今回の作品は疑いもなく、3.11の再演である。 海からやってくる人知を超えた自然災害と、それに対し機能不全となる日本社会のありようがこれでもかと言うほど…

Reaction

人生ではじめてといっていいくらい、腰が抜けた。 脳みその中のお花畑が一気に全て吹き飛んで、えげつのない本心が露出した。 野心と同居する不安。 キャリアを大事に思うちっぽけな心。 ただただ震えるしかない小さな自分に気づかされる。 「本当に自分が優…

関心領域とその見通し

1.ソーシャルファイナンス ベインでのインターンでブリッジスパンというNPOコンサルに出会い、そこからビジネスの技術を社会課題解決につなげるというコンセプトとしてのソーシャルファイナンスにたどり着いた。 やること自体に価値を見出す従来の「慈善」…

人生の迷い方

日本に帰って、会社に入って1年が経った。 最初から仕事を任せてくれる上司に恵まれ、日本有数のコンサバな組織にいながら、Outlierの自分を排除することなく受け入れてもらえたことは本当に幸運だったとしか思えない。 コンサルや投資銀行とは比べ物になら…