Zeitgeist

ケニアのスタートアップで企業参謀。留学した後の話。

社会起業

2014年夏を振り返って

5月から8月までの3ヶ月の夏休みは、今までで一番長い夏だった。 いよいよ進路を決めねばならない重圧と戦いながら、ただ後悔だけは遺さないように、手当り次第に考えを実行に移して来た。 ①アショカ アショカで何をやって来たのか?あるいは、何を学んで…

アショカフェローになるための条件

1980年に設立されたアショカは、過去30年で世界70カ国以上、3000にのぼる社会起業家を「アショカ・フェロー」として認定している。 そもそも、“Social Entrepreneur“という言葉が存在しなかった時代に、いち早く歴史の次の一ページを予測し、それを誰の目に…

アショカフェロー枋迫 篤昌さんにお会いしました!

先日、日本人として初にして唯一アショカ・グローバル・フェローに選出された枋迫篤昌さんにお話を伺う機会を頂いた。 アメリカのような先進国にいる出稼ぎ労働者から、途上国にいる家族への仕送りを高額な手数料のかかる銀行や闇業者抜きでできるようにする…

社会起業が解決する9つの壁

先週は「社会起業10の戦略」をテーマに、ソーシャルアントレプレナーがよく用いる戦術を1週間かけて解説した。 今回は、こうした戦略がどのような状況下で役立つのか、9つの事例を参考に考えたい。 ①排他的な社会制度がある 政治的、文化的、経済的な違…

戦術:つながりを強化する/市場を創る/コスト構造を変える

今日は社会起業10戦略の最終回! これまで紹介した戦略はこちら: ①戦術:社会問題をビジネスで解決する ②戦術:集める/まとめる ③戦術:戦術:価値を上げる/お金を作る/製品・サービスを広める ④戦術:新製品をつくる/金融インフラとつなげる ⑧マーケ…

戦術:新製品をつくる/金融インフラとつなげる

今日は社会起業家の戦術シリーズ第3回! ⑥新製品の開発 市場が求める新製品/サービスの開発は、特に発展途上国で有効な戦術だ。 洗濯用洗剤を例に、考えてみよう。 自動車が普及していてほとんどの買い物客が自動車を使い、大きな洗濯機で大量に洗濯して広…

戦術:価値を上げる/お金を作る/製品・サービスを広める

昨日の投稿に続いて、今日は10ある“Design Principles”の③から⑤までを解説したい。 いずれも、より日本に暮らす我々の生活になじみの深い戦略であり、同時に貧困解決や公共サービスを行渡らせる重要な武器である。 ※1980年の発足以来、アショカは優れ…

戦術:社会問題をビジネスで解決する

先週は、インパクト・インベストメント(Impact Investing)特集ということで、ソーシャルファイナンスで今一番熱い分野の概要と将来性について扱った。 社会起業が今後ますます盛んになる中で、資金調達を支える金融インフラの充実は喫緊の課題と言える。 …

今日本からできること

昨日までの一週間連続投稿では、ちょうど僕がインターンとして勉強している内容を盛りだくさんで書いてきた。 数年来の僕のブログ読者であり、帰国しては語り合う友人から、「理論はいいから、今日本にいる自分でもできることはないの?」というお題をもらっ…

【最終回】未来への仮説:インパクト・インベストメント

今回はインパクト・インベストメント特集最終回! 過去の投稿はこちら↓ ① “Private Capital, Public Good” ②政治とインパクト・インベストメント ③Impact Investingはただの慈善なのか? ④課題は見えないリターン ここまで投稿を読むと、やはりインパクト・…

課題は見えないリターン

昨日は、インパクト・インベストメントのもつ長期的な慈善以上のメリットについて言及した。 というわけで、今日は長期的なリターンを見据えた投資を行う上で、しばしば最大の課題となる投資対効果の測定について考えてみよう。 社会に投資するリターンは何…

Impact Investingはただの慈善なのか?

Impact Investingを語るときに、忘れてはならないのは、Impact Investingの投資は長期的には社会を通して自分に還ってくるというシステム思考の視点だ。 これは、社会全体への富の再分配と、高所得層からの税収を使って社会資本を積み上げていくことは社会の…

政治とインパクト・インベストメント

昨日の投稿では、インパクト・インベストメントがいかに社会起業家をとりまくインフラ創りに貢献しているかについて書いた。(読んでない人はこちら!) 今日は少し角度を変えて、どうしてインパクト・インベストメントと社会起業を支えるエコシステムに政治…

“Private Capital, Public Good”

ソーシャルアントレプレナーシップとはあまり関係ない投稿が続いてしまったので、今週はImpact Investing をテーマに、連載を続けてみる。 先週の水曜日のこと、アショカでインターンしているMBA生と職員として働いている弁護士と3人で、“Private Capital, …

新しいソーシャルアントレプレナーの時代

アショカの描こうとしている未来とはどんなものなのだろう? 例えば、今僕が働いているSocial Financial Serviceは、市場や金融の力を使って社会変革を試みている事例を研究しながら、Market Approach Social InnovationやSocial Capitalismの分野が今後どの…

ビル・ドレイトンとサシで話してきた

朝一番、いつものようにコーヒー片手にエレベーターを待っていたら、見覚えのある、ひょろひょろしたおじいちゃんがやってきた。 それが誰なのか気付くや否や、“You must be Mr. Bill Drayton!” (「あの、ビル・ドレイトンさんですよね!」)と思わず声を掛…

アショカ1週間目:ブログ毎日更新します

アショカでは、ほとんどの人は10時ちょっと前くらいにやってきて、夕方5時をまわるころには続々と荷物をまとめて帰ってしまう。 いわゆる9時5時の職場だ。 自分はというと、ブラウンでの勉強や、課外活動、インターンが激務だっただけに、高校生のとき以来の…

インターン初日@アショカ

いよいよ今週の月曜日から、世界最大の社会起業ネットワーク、アショカでの2ヶ月におよぶインターンが幕を開けた。 土曜日にニューヨークからアメリカ入りし、日曜日にワシントンDCへ移動。 もちろん、気になっていた日本代表の初戦は、iPhoneとパソコンで…

クリントン財団

「日本は、その国力に見合った貢献を世界にしているのか?」 高校の卒業式の答辞で、僕は問うた。 なぜ、世界第二位の経済大国であった日本が、もっと世界を引っ張って行けなかったのか? 独占欲でも権力欲でもなく、日本は、その国力に見合った貢献を、世界…

秋元康考

気分転換に日本で放映された秋元康の密着番組を見ていて、これは、と思った部分を。 AKBだけでなく何世代も前の美空ひばりの作詞まで手がける秋元康の、超時代的なすごさはどこからくるのか疑問に思っていただけに、自分自身がプロジェクトに向き合う上で学…

コンサルのケース練習

今回の投稿は自分の備忘録という意味も兼ねて。 ちょうどインタビューのシーズンということで、友人といわゆるケース面接の練習をしていて、困った時にどういうツールを使って挽回できるかという話になった。 出てきたのは、こんな感じ。どれも既に専門の対…

友帰る

20140202 ルームメイトが帰ってきた。 夏も冬も、学期中もインターンやインタビューに明け暮れていた彼が、一学期いない間に、大学院も念願の米国での就職も決めて、一層力をつけて帰ってきた。 注意散漫な、ともすればあくせくしている印象さえあった彼の変…

デザイン思考について

デザイン思考って一体なんだ? そう感じる人は多いと思う。本でもネットでもニュースでもやたらとカッコいいお兄さん/お姉さんたちが颯爽とデザインしているイメージが流れるにつけ、そもそもデザイン思考ってどういうものなのかと首をかしげたのは一人では…

アントレプレナー

20140123 有名なアントレプレナーの授業から、ボロボロになって帰宅。 意気込んで、準備して、みんなが一斉に手を挙げる中で貢献しようと必死になって、かえって墓穴を掘ったよう。 夏のことも、キャリアのことも、先送りにしていたつけを一気に払わされてい…

大学に戻ってきて思うこと

ようやく大学へ戻ってきて3日目になる。 荷解きもほどなくして済み、寮の仲間とも無事に再会できた。 初めて会うルームメイトたちとも、散らかっていたコモンルームを一緒に掃除すれば、すぐに打ち解けた雰囲気に。 4年生にふさわしい、落ち着いた部屋。そ…

皿洗いをして考えたこと

4ヶ月の休学期間も、残り一月半。後輩や知り合いが期末試験についてポストをしている中で、「悔いはなかったのか」と自問する機会が増えてきた。 そもそも休学をしようと思っていたのは、燃え尽きが原因なのに、どうやら普段の学期中と同じくらい活動してし…

WIRED CONFERENCE 2013

WIRED CONFERENCE 2013というイベントに行ってきた。そもそもWIREDはアメリカで創設された「デジタル・カルチャー誌」であり、日本へ上陸したのはごく数年前のことである。もともと、GQというこちらも世界各国で出版されているカルチャー誌と同系列の季刊誌…

絶望から始めよう

現代は閉塞感の時代だといわれる。 世界では、環境問題が人類の反映にタイムリミットを突きつけ、国際紛争の火種は各地で煙を立てている。これまで人類の発展の象徴であった経済も、こうした問題の前になすすべがない。 環境、食糧、安全。 文明が最高潮に達…