Zeitgeist

留学した後の話。

開発の世界への第一歩(終)

すっかり間が空いてしまったものの、ようやくプロジェクトがほぼ完結したので、その後の経過をご報告。 前回と前々回の投稿も参考まで。 ・木・金:水曜日のコンサルテーションが無事終了したことを受けて、残りの論点を潰しにかかる。追加のレポート読み込…

開発の世界への第一歩(続)

前回の記事の続編。ようやく本番の会議もひと段落ついたので、 振り返り。 金曜日:引き続き、開発銀行・ファンド、政府機関との面談。同国の政策と主要なプログラムについては把握できつつある。行き先機関のプログラムは予習するようにしているが、1−2年が…

開発の世界への第一歩

金融や農業の分野でたまたまご縁をいただき、ある国際機関のプロジェクトにオブザーバーとして参加している。 日曜日の夜の便で現地入り、月曜日から気付けばあっという間に木曜日になってしまった。 ビジネス・金融・先進国NPOぐらいしかリテラシーない自分…

プロボノを引き受ける時に考えるべきこと

先日、Intelligenceが運営する大手転職サイトのDODAが主催する、ソーシャルセクターの転職・プロボノセミナーに参加してきた。 ついつい人助けをしたいという「善意」が先行しがちで、なおかつ本業との兼ね合いから実行が甘くなるリスクを抱えるプロボノを、…

「不安な個人、立ちすくむ国家」

今週ソーシャルセクター界隈の人々の間で、経産省が発表した「不安な個人、立ちすくむ国家」という資料が波紋を呼んだ。 この資料は、産業構造審議会という2001年から続く会議体の配布資料として、公表されたものだ。 1ページ目をめくると飛び込んでくる「…

アショカの成り立ちから自己変革まで

前回の記事に引き続き、Bill Carterの講演会の内容を共有したい。 社会起業としてのアショカがいかに世界の未来を変え、そして同時に自分たちが作り上げた変化の波に自分たちの組織と戦略の適応させてきたか。 アショカが一般的なアドボカシー団体と違ってい…

4つのキャリアパス

人生初のフルマラソンから早くも2週間が経って、ようやくトレーニングを再開している。 いつもお世話になっている整体師さんから、トライアスロンを20年以上前から続けているというベテラン整体師さんを紹介してもらい、リカバリーも兼ねて話を聞いてみたと…

アショカ・フェローの選抜インタビュー

しばらく前の話なのだけれど、社会起業という言葉の歴史を知りたい人には興味を持ってもらえそうなので、アショカの「もう一人のビル("the other Bill")」ことBill Carter氏のイベントに行ったときの話を書きたい。 アショカの創業者のビル・ドレイトンは有…

初マラソン完走

初マラソン完走 数ヶ月前から楽しみにしてきた、佐渡朱鷺マラソン。人生初マラソンに向けて、この2ヶ月間走り込みをして準備してきたのが功を奏して無事に完走。 今回一緒に参加した友人は初マラソンにして4時間を切る好タイムということで、ハッピーな大会…

英語のサポートツール

この一ヶ月ほど本腰を入れて英文を書かないといけないことが多くて、文法や表現のダブルチェックのために Grammarly というアプリをダウンロードしてみた。 冠詞や前置詞など王道の間違いはもちろん、文中でやたらと同じ表現を使っているといった、もう少し…

花見

同じプロジェクトにいる尊敬する先輩から、「もっと遊びなさい!」というフィードバックを続けざまに受けたので、桜を見に散歩に行ってきた。 夜中なのに公園では酒盛りが続いていて、日本はつくづく平和だと思う。 昔、日本の大学からアメリカの大学に編入…

農業分野で活躍する社会起業家:One Acre Fund

仕事で農業に関わる機会があったので、アグテック(農業Xテクノロジー)分野で活躍している事業をひたすら見ていて、面白いソーシャル・アントレプレナーを見つけたので紹介したい。 このTEDのスピーカーのAndrew Younは2006年にOne Acre FundというNPOをケニ…

社会事業がロジックモデルを使う意味

内閣府が主催している社会的インパクト評価イニシアチブの評価者育成プログラムに支援者として参加して、ロジックモデルについて勉強してきたので、感想を簡単にシェアしたい。 ※1:このプログラムの参加者は公募で選ばれた全国のNPO、財団、CSR関係者、企…

映画「沈黙」とあいまい文化の恐ろしさ

遠藤周作が1960年代に書き下ろした原作をマーティン・スコセッシ監督が手がけた映画「沈黙」を観てきたので感想を書き留めたい。 ネタバレもあるので、まだ見てない人はご注意ください。 徳川幕府がようやく安定期を迎える17世紀中盤の日本を舞台に、隠れキ…

働き方の見直し

まだまだ若輩の自分が働き方を語る資格など全くないのだけれど、先月体を壊してから働き方だけでなく生活全般を見直す必要性を痛感しつつあるので、これまでの反省をしてみたいと思う。 ちなみに、今回この投稿をしたのも、「うまくいかない原因は、常に自分…

Time for Reflection

2年ぶりに身体が持たなくなりダウン。 先月は組織改編など会社の中もドタバタしていて、深夜までの飲み会が身体に響いたのか、謎の腹痛で食事ができなくなった。 何回か休むチャンスもあったのだが、MITのクラス履修で睡眠を削っている中、貴重な連休も身内…

アフリカ・ビジネス

仕事でつい最近までアフリカ投資を担当していた関係で、今でも現地で起業されているビジネスパーソンの方と接点があるんだけど、そんな彼らから「ビジネスは戦略ではなくストーリーだ」という話をよく聞く。 日本の高層オフィス街でコンサルや投資銀行、国連…

MITのフィンテック講座: イノベーション分析のフレームワーク

恒例のMITフィンテック講座の復習。 フィンテックをはじめとするイノベーションの評価軸という講座で、面白いフレームワークが出てきたので、自分の勉強の復習も兼ねて、紹介したい。 この"Ten Types of Innovation"フレームワークはInnvoation Consulting会…

MITのフィンテック講座:大企業はイノベーションを吸収できるのか?

フィンテックの授業は基本的にフィンテック業界に興味があるビジネスプロフェッショナルを対象としている。 プログラムでは、フィンテックの基礎知識に加えて、スタートアップや金融機関、ベンチャーキャピタルや研究者などの第一線の人々のインタビューから…

ノーベル賞受賞者の発表について

ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典の会見が話題になっていたようなので、印象的だったコメントを引用してみる。 ちなみに、個人的にはブラウン大学の Michael Kosterlitz教授が物理学賞を受賞しているのが胸アツで、同じく物…

事業開発の考え方

マクロでみれば、業界の規模や海外の事例をみて、それと手が届く領域のマトリクスを考える方法。 ミクロで見れば、いろいろなステークホルダーに聞き取りをして、そこから情報をとって中に入り込むやり方。 社外の情報収集もぬかりなく。 やる事が山積してい…

組合のナゾ

入社から1年過ぎた頃から、仕事で「これぞ日本企業!」的なイベントに遭遇する機会がめっきり減っていたのだけれど、今日は久しぶりに新ネタを発見。 いわゆる「労働組合」なるものの委員に選ばれて、会議中ずっとこの「日本的」と言われる組織の中の組織に…

MITオンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?③_反省編

月曜日からずっと書いているMITのフィンテック講座。今日の正午がMITのクラスの課題締め切り。 初のグループワークは絶望的な状況からなんとか巻き返し、チームの底力もあって無事に今朝一番には全員のタスクが完了して、課題を提出できた。 とにかくフルタ…

オンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?②

昨日に続き今日も残り12時間ほどに迫った締め切りに向け、見ず知らず、所在国もバックグラウンドも違うメンバーがいきなりプロジェクトをできるのかを考えてみたい。 昨日の記事を投稿した時は、「もうこんなの無理だー!」と正直投げ出しかけていたのだが…

オンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?①

MITが外部向けに有料で提供しているフィンテックのクラスに参加している。 約三ヶ月にわたって、世界中に散らばった1000人弱の参加者がフィンテックについてのオンライン授業を受けつつ、ビジネスプランを作り上げるというカリキュラムだ。 自分がエントリー…

執筆者として自らに問うこと

週末にPCデータ整理をしていたら、ちょうど2年前に卒論を書いていたときのメモが出てきた。 研究の道へは進まなかったけれど、当時300ページ近い論文を書きながら学んだことは、仕事の上でも大事だと実感することが何度もあった。 論文の価値は自分の価値で…

リーダーシップとアントレプレナーシップ

リーダーシップとアントレプレナーシップは違うということをふと感じる。 アントレプレナーは自分の興味・必要に突き動かされてゼロから何かを作り上げる人。 リーダーは(アントレプレナーがリーダーになることは多々あるものの)必ずしもゼロから作る人で…

歓送会の季節

このところ会社内でのローテーションや転職などで、身近な人を送り出すことが多い。 毎週のように何がしかの歓送会があるというのは多少異常なのかもしれないけれど、商社において人が世界中のあらゆる事業を手がける限り、こうした異動は避けられないし、か…

死地

死地をも掴む経験は得難いものだ。 我が身を大事に思えば思うほど、人は努力し、自らの生命を賭した一瞬から離れていく。 栄達を目指せば目指すほど、絶頂からの転落こそあれ、我が身を滅ぼしかねない挑戦から人は離れていく。 僕は未だ我が身の近くに死人を…

修行期間

日本におけるマイクロファイナンス投資の第一人者(というよりほぼ唯一のビジネス実践者)の慎泰俊氏のブログや独学で建築を修めて世界で評価される安藤忠雄氏の回顧録など、自分がこれはと感じる先達が若い時に刺激を受けたと激賞してやまない本がある。 し…