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Zeitgeist

留学した後の話。

農業分野で活躍する社会起業家:One Acre Fund

仕事で農業に関わる機会があったので、アグテック(農業Xテクノロジー)分野で活躍している事業をひたすら見ていて、面白いソーシャル・アントレプレナーを見つけたので紹介したい。 このTEDのスピーカーのAndrew Younは2006年にOne Acre FundというNPOをケニ…

社会事業がロジックモデルを使う意味

内閣府が主催している社会的インパクト評価イニシアチブの評価者育成プログラムに支援者として参加して、ロジックモデルについて勉強してきたので、感想を簡単にシェアしたい。 ※1:このプログラムの参加者は公募で選ばれた全国のNPO、財団、CSR関係者、企…

映画「沈黙」とあいまい文化の恐ろしさ

遠藤周作が1960年代に書き下ろした原作をマーティン・スコセッシ監督が手がけた映画「沈黙」を観てきたので感想を書き留めたい。 ネタバレもあるので、まだ見てない人はご注意ください。 徳川幕府がようやく安定期を迎える17世紀中盤の日本を舞台に、隠れキ…

働き方の見直し

まだまだ若輩の自分が働き方を語る資格など全くないのだけれど、先月体を壊してから働き方だけでなく生活全般を見直す必要性を痛感しつつあるので、これまでの反省をしてみたいと思う。 ちなみに、今回この投稿をしたのも、「うまくいかない原因は、常に自分…

Time for Reflection

2年ぶりに身体が持たなくなりダウン。 先月は組織改編など会社の中もドタバタしていて、深夜までの飲み会が身体に響いたのか、謎の腹痛で食事ができなくなった。 何回か休むチャンスもあったのだが、MITのクラス履修で睡眠を削っている中、貴重な連休も身内…

アフリカ・ビジネス

仕事でつい最近までアフリカ投資を担当していた関係で、今でも現地で起業されているビジネスパーソンの方と接点があるんだけど、そんな彼らから「ビジネスは戦略ではなくストーリーだ」という話をよく聞く。 日本の高層オフィス街でコンサルや投資銀行、国連…

MITのフィンテック講座: イノベーション分析のフレームワーク

恒例のMITフィンテック講座の復習。 フィンテックをはじめとするイノベーションの評価軸という講座で、面白いフレームワークが出てきたので、自分の勉強の復習も兼ねて、紹介したい。 この"Ten Types of Innovation"フレームワークはInnvoation Consulting会…

MITのフィンテック講座:大企業はイノベーションを吸収できるのか?

フィンテックの授業は基本的にフィンテック業界に興味があるビジネスプロフェッショナルを対象としている。 プログラムでは、フィンテックの基礎知識に加えて、スタートアップや金融機関、ベンチャーキャピタルや研究者などの第一線の人々のインタビューから…

ノーベル賞受賞者の発表について

ノーベル医学・生理学賞を受賞した東京工業大学栄誉教授の大隅良典の会見が話題になっていたようなので、印象的だったコメントを引用してみる。 ちなみに、個人的にはブラウン大学の Michael Kosterlitz教授が物理学賞を受賞しているのが胸アツで、同じく物…

事業開発の考え方

マクロでみれば、業界の規模や海外の事例をみて、それと手が届く領域のマトリクスを考える方法。 ミクロで見れば、いろいろなステークホルダーに聞き取りをして、そこから情報をとって中に入り込むやり方。 社外の情報収集もぬかりなく。 やる事が山積してい…

組合のナゾ

入社から1年過ぎた頃から、仕事で「これぞ日本企業!」的なイベントに遭遇する機会がめっきり減っていたのだけれど、今日は久しぶりに新ネタを発見。 いわゆる「労働組合」なるものの委員に選ばれて、会議中ずっとこの「日本的」と言われる組織の中の組織に…

MITオンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?③_反省編

月曜日からずっと書いているMITのフィンテック講座。今日の正午がMITのクラスの課題締め切り。 初のグループワークは絶望的な状況からなんとか巻き返し、チームの底力もあって無事に今朝一番には全員のタスクが完了して、課題を提出できた。 とにかくフルタ…

オンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?②

昨日に続き今日も残り12時間ほどに迫った締め切りに向け、見ず知らず、所在国もバックグラウンドも違うメンバーがいきなりプロジェクトをできるのかを考えてみたい。 昨日の記事を投稿した時は、「もうこんなの無理だー!」と正直投げ出しかけていたのだが…

オンライン授業で共同プロジェクトはできるのか?①

MITが外部向けに有料で提供しているフィンテックのクラスに参加している。 約三ヶ月にわたって、世界中に散らばった1000人弱の参加者がフィンテックについてのオンライン授業を受けつつ、ビジネスプランを作り上げるというカリキュラムだ。 自分がエントリー…

執筆者として自らに問うこと

週末にPCデータ整理をしていたら、ちょうど2年前に卒論を書いていたときのメモが出てきた。 研究の道へは進まなかったけれど、当時300ページ近い論文を書きながら学んだことは、仕事の上でも大事だと実感することが何度もあった。 論文の価値は自分の価値で…

リーダーシップとアントレプレナーシップ

リーダーシップとアントレプレナーシップは違うということをふと感じる。 アントレプレナーは自分の興味・必要に突き動かされてゼロから何かを作り上げる人。 リーダーは(アントレプレナーがリーダーになることは多々あるものの)必ずしもゼロから作る人で…

歓送会の季節

このところ会社内でのローテーションや転職などで、身近な人を送り出すことが多い。 毎週のように何がしかの歓送会があるというのは多少異常なのかもしれないけれど、商社において人が世界中のあらゆる事業を手がける限り、こうした異動は避けられないし、か…

死地

死地をも掴む経験は得難いものだ。 我が身を大事に思えば思うほど、人は努力し、自らの生命を賭した一瞬から離れていく。 栄達を目指せば目指すほど、絶頂からの転落こそあれ、我が身を滅ぼしかねない挑戦から人は離れていく。 僕は未だ我が身の近くに死人を…

修行期間

日本におけるマイクロファイナンス投資の第一人者(というよりほぼ唯一のビジネス実践者)の慎泰俊氏のブログや独学で建築を修めて世界で評価される安藤忠雄氏の回顧録など、自分がこれはと感じる先達が若い時に刺激を受けたと激賞してやまない本がある。 し…

Samuel Ullman "Youth"

安藤忠雄の本の「私の履歴書」の中にSamuel Ullman (1840-1924)というアメリカの詩人の詩が出てきて、非常に印象的なので備忘録代わりに。現地では無名だったこの詩人の詩をどこから出てきたのか、日本人が先に取り上げて里帰りをしたのだとか。アラバマ州に…

混在するアイデンティティ

今日は会社の仕事として日本のマイクロファイナンスの第一人者の方にお会いする機会があって、ホクホクしていたのだが、ふと思いついた質問が収奪型資本主義ではないかとの指摘を受けて、少なからず衝撃を受けている。 昨日の記事に引き続き、今日も社会事業…

社会課題へ挑戦するというストーリー

大学時代にLearning for Allという学習支援を行うNPOで教師をしていた時からの付き合いで、教師教育者としても同世代のリーダーとしても尊敬する友人の留学報告会があった。 その時、アメリカの大学のNPO熱について非常に興味深い議論があり、考えの整理も兼…

リラックスする時に眺めて楽しむ本

この前、「リラックスする時は何をしているのか?」と友人から聞かれたので、リラックスする時に読む本を紹介したい。 普段はビジネスや金融、ソーシャルイノベーション分野のコテコテの本やコンサルのレポートが多いので、その合間にビールでも飲みながら寝…

Elitism Fallacy: Illusion of Being Common

結局のところ、優秀であるかでは勝敗がつけがたい場に入ってしまえば、最終的には人との関係性、リーダーシップで価値評価が決まっていく。 その中で、いかに自分以外の価値尺度に対してエンパシーを持てるかが鍵になることは疑いのないことだ。 一見して愚…

原体験は必要か?

起業やリーダーシップのテーマの話を聞くと、原体験という魔法の言葉がしばしば飛び出してくる。 過去に自分が入院した経験から医療ビジネスを志したとか、生い立ちが貧困と関わりが深かったから金融だとか、学校外での勉強に救われたから教育だとか、個人の…

 ExplorationとExecution

どこまでが探求であり、インスピレーションを得るための模索として許され、どこまでが純粋な目的の追求・実現に費やされるべきか。 模索がなければ実行に深みはなく、模索だけでは何も生まれない。 何を持って十分とすべきなのか、感度を高めなければ。 危機…

Big, Powerful Questions

今夜はMITのフィンテックのオンラインコースの課題に追われているので、手短に。 このコースはMITのフィンテック関連の教授陣・起業家陣が教えている3ヶ月のプログラム。 最初の数回は基本的な文献やマーケット、取引、電子貨幣など各カテゴリーの知識を深…

商社流宴会術:参加者の確定からレストラン手配まで

僕が今在籍している商社を始め、日本企業には若者に求められる「基本動作」なるものがあるらしい。 要は、下っ端仕事をきちんとこなせるようになれば仕事を任せる、ということで、入社直後は会議室のセッティングやら飲み会手配などを「業務以上に業務と思え…

夢を実現する

最近、身の回りで転職をする人が増えていて、この2ヶ月ほどで片手では収まらない人数の歓送会をしてきた。 そんな彼らの話を聞いていて、ファンドやスタートアップなど様々ある転職先の中でもとりわけ印象深いのが、パイロットだ。 彼は、幼い頃から飛行機…

都内温泉巡り

あまり遠くに旅行せずにできるリフレッシュの手段はないかと探していたら、都内にもいくつか温泉があることに気がついたので、ご紹介。 早速目目黒からほど近くにある清水湯に行ってみると、夕食前の時間帯ということもあってか家族ずれで賑わっていた。あま…

座禅

いつ頃からか忘れてしまったが、留学中のあるタイミングから瞑想・座禅をするという習慣がついている。 最初は試験前に頭をすっきりさせたい時、その後は就職面接(特にコンサル)で知力の果し合いをする前、社会人になってからは心を落ち着けて業務に向かう…

MITのフィンテック講座

この8月ごろからいろいろな経緯があって、仕事がひと段落しているので、MITが開講しているフィンテック講座を受講することにした。 完全なオンライン授業で、毎週ごとにアサインメントの提出が求められ、ネット上で同じタイムゾーンにいるクラスメートとデ…

Investment Thesis

ファンドが投資家候補と面談するときに説明するときにもっとも重要になるものの一つに、Investment Thesisがある。 新しい投資商品を開発するとき、どんなアセットクラスに、どのような形で、どれくらいの期間投資し、いくらぐらい儲かるのかを、モデルなど…

ブログを書いてみる

自分が尊敬する先輩から、ブログを毎日書いてみてはどうか、と勧められたので、今日からよほど仕事が忙しくない限り、毎日ブログを書いてみたいと思う。 自分は筆がとにかく遅い。考えや情報を頭の中で消化して、内在化するまでは、安心してものを書くことが…

「シン・ゴジラ」考

巷で物議を醸しているシン・ゴジラを観てきたので雑感をば。 ①3.11の再演と日本社会の風刺・批判 今回の作品は疑いもなく、3.11の再演である。 海からやってくる人知を超えた自然災害と、それに対し機能不全となる日本社会のありようがこれでもかと言うほど…

Reaction

人生ではじめてといっていいくらい、腰が抜けた。 脳みその中のお花畑が一気に全て吹き飛んで、えげつのない本心が露出した。 野心と同居する不安。 キャリアを大事に思うちっぽけな心。 ただただ震えるしかない小さな自分に気づかされる。 「本当に自分が優…

関心領域とその見通し

1.ソーシャルファイナンス ベインでのインターンでブリッジスパンというNPOコンサルに出会い、そこからビジネスの技術を社会課題解決につなげるというコンセプトとしてのソーシャルファイナンスにたどり着いた。 やること自体に価値を見出す従来の「慈善」…

人生の迷い方

日本に帰って、会社に入って1年が経った。 最初から仕事を任せてくれる上司に恵まれ、日本有数のコンサバな組織にいながら、Outlierの自分を排除することなく受け入れてもらえたことは本当に幸運だったとしか思えない。 コンサルや投資銀行とは比べ物になら…

画鬼・暁斎展

今日は仕事の帰りに、オフィスの近くで開かれた江戸末期・明治初期の絵師川鍋暁斎と建築家ジョサイア・コンドルを特集した美術展に寄ってきた。 コンドルについては、明治維新の改革の嵐の中で、日本の形の上での西欧化を担った重要な建築家として知っていた…

Commencement

Time flies, said many of my classmates, with whom I disagree. The four years of testament, a series of daunting struggles followed by fruitful successes, only gradually shaped the way I define myself and thus I live. Never did I find my un…

Last Class at Brown

最後のクラスが終わった。 この一年続けてきたCSのクラスで、プロジェクトの発表会。 正直なところ、なんの感慨もない。ただ終わったという実感だけ。 卒業式も親がはるばるやってきて家族で祝うということを除けば、別にアメリカに残っている理由さえあまり…

Thesis Completed

卒論が終わった。 273ページの文章に、留学生活の全てをぶつけた実感だけが残っている。 この一年間を費やした研究であり、高校生の時にした天皇機関説事件の研究から、ブラウンでの非西洋世界での国際法の歴史研究、ナショナリズムの研究まで、これまでの学…

編集作業、完成まであと少し

朝勝負に勝って、夜は負けた。ひねってせっかく描き切ったのに、頭がぼおっとなって部屋に帰ってから作業が全然進まなくなった。 いい加減、休みのない生活もやめたいんだけど、それはやめられない。 自分を赦し、励まし、進める。生徒に指導をするように。 …

あと少し

もう終わりは見えている。なのになかなかそれが来てくれず、思いの外もどかしい。 今頃になって、書くのが怖くなる。世に自分の著したものを問うことが無言のプレッシャーになる。 根拠のないまったく不条理な恐怖で、ふと気づいてはバカバカしくなる。 ここ…

最後の章

時間が経つのが早すぎる。 自分の筆の遅さを憎みながらも、なんとか毎日のノルマだけは達成してしのいでいる。 長期戦だけに中途半端な無理はできない。 昨日はやや大きなハプニングがあり、あてにしていた論拠がたまたま一気に削除されてしまった。 後悔先…

ケンブリッジ訪問

先週末は、ようやく第4章が完成し、その次の章の取材をするために、ハーバードの図書館へ泊りがけで行ってきた。 思えば、今学期は週末といえども、部屋で寝ているか図書館にいるかどちらかで、学外に出るということがなかったぶん、ひさしぶりのケンブリッ…

備忘録

20150304 感動のままに、記録として筆を走らせる。 ブラウンの国際関係学部の招待で、ジュリア・ギラード前オーストラアリア首相とのランチに参加する幸運を得た。 何十人かは集まるのだろうと思っていたら、なんと教授も含めて10人足らずの会で、前首相を…

So what, who care, and why?

20150302 あっという間に3月がやってきた。 今月の28日には、卒論の第一締め切りが迫る。 いよいよ時間との戦いになっているのを感じる。 あとは、確実に編集作業をしていきながら、残りのケースを片付けることに精力を注ぐ。 先週末、僕にしては珍しく予…

最後の学期

冬休みが終わった。 卒論の前半を徹夜で仕上げて、帰宅してそのままメールで送ったのが一ヶ月前。 連日の面接と面談を楽しみながら、就活に明け暮れ、そしていざ決断を迫られて、戸惑い苦悩した。 いや、今も一抹の不安があり、心の底に沸く情熱は行き場を求…

「不毛地帯」

初めて山崎豊子を読んだのは、中学2年のころで、国語の先生から勧められた、「沈まぬ太陽」を皮切りに「華麗なる一族」、「不毛地帯」と現実以上にリアルでスリリングな社会小説として、描かれる人々の生き様の不安や悲しさに戸惑いながらも愛読してきた。 …